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想い紡ぐ道標  作者: 月見
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第61話「後輩たちとのお買い物」


 時は流れて土曜日を迎えていた。

 今日は先日言っていたように零人君たちとお出かけをする日となります。

 身支度を整えた私は小さめの鞄を持って家を出る。

 待ち合わせは10時に駅前に集合となったため、余裕を持って駅前へと歩を進めていた。

 ちなみになぜ駅前集合になったかというと、スマホのグループチャットにてお出かけの予定を話し合ったときに結衣華ちゃんが街中のショップを見て回りたいと言ったことがことの発端だった。

 そのため私たち3人は今日、街中のショップを見て回ることとなったのだ。

 普段街中に行くことなんて滅多にないからとてもワクワクする。

 そんな感情を胸に駅前へとつくと、すでに零人君と結衣華ちゃんの姿があることがわかった。


「おはよー。2人とも早いね」

「おはようございます! 待ちきれなくて早めについちゃいましたよ」

「全くれいちゃんは子供なんだから……」


 そういう結衣華ちゃんからは楽しみにしていたということがよくわかるほど顔が緩んでいた。


「それじゃあ早速電車に乗っていこう!」


 普段電車に乗らない私は交通系ICカードを持っていないため切符を買って改札を通る。

 私たちが駅のホームへと到達したタイミングで行き先の方向へ向かう電車が来たため車内へと乗り込み、空いている座席へと座る。


「2人は電車とかよく乗るの?」

「基本的にはあんまり乗らないですね。学校もボクらの最寄り駅前が遠いので自転車の方が都合がいいので」

「でも雨の日とかは使うことになるだろうってことでゆいかたちはICカードもってます」


 私の家から高校まではそれ程の距離ではないけれど、零人君たちの家からだとやっぱり少し高校は遠いのだろう。

 電車通学は考えたことがなかったけれど、ちょっとだけ憧れがある。

 そんな話をしばらくしていると、いつの間にか目的地の街中へと到着していた。

 私たちが乗った駅では人通りがまばらとなってたが、街中は休日ということもあってか結構な人で溢れかえっていた。


「これが街中……」


 あまりの人通りの多さに絶句していた。

 実際街中の方へと来るのは小学生以来だろうか。

 当時は両親に連れられてきた街中はとにかくすごいところというイメージが強かったが、今は迷わないか心配になってきた。


「それじゃあどこから行きましょうか」

「うーん。実際私は色々見れればいいかなって思ってるんだけど2人はどう?」

「ボクは先日言った通りスポーツショップとかを見て気に入ったものを買おうかと」

「ゆいかは洋服とか見たいです!! それに小物とかも色々見て回りたいです! それからそれから……」


 いつもよりテンションがめっちゃ高い結衣華ちゃん。

 恐らく私や零人君よりずっと街中に来たかったのだろう。


「それじゃあ近場のお店から見て回ろうか」

「「はい!」」


 私たちはマップアプリを駆使して近場のお店を回って行った。

 途中お昼ご飯を挟み、食べ終わったあとには結衣華ちゃんが行きたがっていた洋服を見に行って零人君が暇を持て余していたり、とにかく充実した時間を過ごしていた。


 そして時間はあっという間に過ぎ、気づけば夕刻となっていた。


「もうこんな時間だね。それじゃあそろそろ駅の方に戻ろっか」

「そうですね。荷物もたくさんですし」

「その荷物ほぼボクが持ってるんだけど?」


 マップアプリを使用して、駅までの経路を割り出す。

 近場の公園の方に駅があるらしく、私たちはそこへと向かう。

 私たちの方面からは駅は公園の逆側であることから公園内を突っ切って行った方が早いらしい。

 公園には大きな噴水があり、そこに人もまばらにいる。

 私はあまり噴水を見たことがなかったのでしばらく見とれていた。


「綾乃先輩?」


 しばらく噴水を見ていたからか、零人君が声をかけていた。


「あぁ、うん。何でもないよ」


 噴水から視線を離した私。

 離した先に見えた。


 姫城君に抱きついている女の子の姿を。


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