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想い紡ぐ道標  作者: 月見
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第99話「収穫した情報」


 翌日の放課後、私たちは再び部室に訪れていた。

 理由はもちろん昨日姫城君が掴んだ情報をみんなで共有するためだ。

 この件に関わるみなちゃんを除いた全員が集まり、倉崎君が口を開いた。


「それで姫城、お前が昨日得た情報はどんなものだ?」

「そうだね。まず、彩咲先生を追いかけて辿り着いたのは街から少し離れた古いビルだったんだ」

「古いビル?」

「うん。入り口に企業やテナント募集とかが書いてあったから。さすがの先生でもそこを自宅としてるとは考えにくいしね」


 みなちゃんならあり得るかもしれないと少し思ってしまったけど、流石にそれはないだろうと考え、本題に戻る。


「ちなみにそのビルに入ってる企業に気になる点とかはあったか?」

「いや、普通の企業ばかりだったよ。とは言え表向きだけ普通に見せて裏では何をしているかは別の問題になってくるわけだけど」

「……なんか極道の事務所みたいな感じがしてきたな」

「それだったら色々と問題が多いと思うけど……」


 一概に否定できない部分が多いのがなんとも言えない。


「それはともかく、そもそも先生がそんな場所に立ち入ること自体が違和感しかない」

「確かにな。だがそこで何をしているかは流石にわからない以上、謎に一歩近づいたか微妙なラインではあるがな」


 言われてみればそうだ。

 確かにみなちゃんの行動に不審な点があるものの、何をしているかを証明できていなければ謎は謎のままだ。


「なるほど、そういうことか」


 ふと声がした方、そこにはいつの間にかみなちゃんが立っていた。


「あっ……」


 いつからいたのかわからないが、今の話を聞かれていたのはすごくまずい気がした。


「昨日ついてきたバイクは不審に思ったが」

「……バレてたんですか」

「そりゃあな。周りの状況を把握するのは得意な方だ」

「ということは俺はまんまと泳がされてたってことですか」

「どちらかというとバレても支障がないと判断したからだがな」


 バレても支障がない?

 つまり、いずれ私達もわかるような内容だったってことだろうか?


「それはそれとして、教師としては今回の行動に対してしっかりと注意しないといけないわけなんだが」

「「………」」


 確かに今回のことは秘密を探るためとはいえ、プライベートの尾行をしたり、危険かもしれない場所に入ったりと教育者の目線では叱るべき行為であることは間違いない。


「私としても今後今回みたいなことがあっては色々と困る」

「……すいません、今後はもっと考えて行動します」

「とはいえ、私も学生時代色々とやってたこともあって強く言えないのも事実なんだが」


 みなちゃんは学生時代どんな生活を送ってたんだ……。

 いやまあ、能力絡みで色々あったんだと思うけど。


「少し考えてみたがこの際、お前らの気になってることを一つづつ解決していく方向でいこう」

「……え?」


 みなちゃんの発言に呆気を取られてしまう私達だった。


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