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想い紡ぐ道標  作者: 月見
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第98話「尾行決行」


 放課後となり、クラスの大半の生徒は部活や帰宅などの目的で教室を出て行く。

 私たちもその例外ではなく教室を出ていた。

 しかし目的は教室を出たみなちゃんの尾行だった。

 また、今尾行しているのは私と千奈ちゃんの二人だけ。

 その理由は部室で話し合っていた際に大人数だとバレる可能性が高いということを倉崎君に伝えられたからだ。

 そして現状、みなちゃんに不審な動きはない。

 というか職員室に入ってからしばらく出てきていない。

 それでも時間は過ぎ、気づいたら夕暮れとなっていた。


「全然来ないね……」


 それほどまでに仕事が終わらないのだろうか。

 そう思ったところでみなちゃんが職員室から出てくるところを確認した。

 私と千奈ちゃんは無言で顔を合わせて頷く。

 そしてみなちゃんの後をつけるのだった。


〜〜


 職員室から出たみなちゃんは校舎の外に出て、自分の車へと向かっていく。

 これから帰宅する感じだろうか?

 ひとまずそのことを姫城君に連絡した。

 車で移動を開始した際は姫城君がどうにかしてくれるとのことだったけど……。

 少しして姫城君から了解との旨の返事が届く。

 みなちゃんは車で学校を出たようだった。

 そしてそれを追いかけるようにバイクが走り去って行くのが見えた。


「タイミングは大丈夫だったようだな」


 校門の外から現れたのは桜田君だった。


「え? ということはさっきのバイクって……」

「ああ、沙輝だよ」


 なるほど、手段というのはそういうことだったんだ。

 それにしても姫城君がバイクを持っていることを忘れていたわけだけど……。


「彩咲先生の車はだいぶ目立つこともあるし、街乗りではそこまでスピード出せないだろうからひとまず見失う心配はあまりないだろう」


 それならば、あとは姫城君に任せる感じで問題ないだろうか。


「とは言ってもやっぱり1日2日で何かを掴むのは正直無理があると思うから数日は期待しないほうがいいかもな」

「確かにそうだね」


 とはいえ姫城君がみなちゃんを追跡している間は私たちはどうすることもできないのだけれど……。

 もどかしい気持ちを抑えながらも私たちは姫城君の返事を待つことしかできなかった。


 そして日が落ちて電灯が灯る時間帯になり、姫城君から連絡がきた。

 その返事はこうだった。


『多分俺たちが求めた答えに辿り着いたかも』


 姫城君の連絡が正しいものとするのであれば、恐らく1日目にして当たりを引いたのだろう。

 しかし本日はいい時間であったこともあり、具体的な内容は明日聞くこととなった。


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