第3話 クロッタの能力
スロットの幼なじみクロッタ。彼女の任務はスロットの保護だけど彼女の能力って一体なんぞや。さぞかし強いんでしょうね。この世界に紛れたら私は平凡な暮らしを送りたいです。てなわけで、第3話スタート!
「あんたが禁忌の存在?考えすぎよ。表面コピーが禁忌の能力なら私はとっくに死んでいてもおかしくないわ」
「そ、そうだよね。僕の考えすぎだよね」
スロットはそう言い聞かせるしかなかった。そうでもしないと不安に押し潰されてしまいそうだったから。
「あ〜もう!じれったいわね。たとえあんたが禁忌の存在だとしても私はあんたを守るわ。それが私の役目なんだから。約束してやるからもう考えこまないでよね!」
「あ、ありがとう」
クロッタの約束に答えるスロットの声はどことなくいつもよりは元気な感じがした。
それを察したのかクロッタはひとまず安心した。
スロットは意を決してクロッタに気になっていたことを聞くことにした。
「そういえば、君の能力ってどんな能力なの?」
「あんた、私の能力知らなかったの?まぁいいわ、教えてあげる。私の能力は神速斬撃。簡単に言えばすごい速さで敵に攻撃する戦闘能力よ」
「でも、武器持ってないよ?どうやって攻撃するの?」
「あんた何にも知らないのね。学校で習うはずよ。武器は魔力で出すのよ。俗に言う魔神剣ってやつね。学校の教科書にも書いてあるわよ」
「僕は、下位のクラスだからそんなことは習わないんだ」
「ランクが違うだけで習うことまで違うのね。やっぱ変な世の中ね」
こんなたわいもない話をしていたその時2人を妙な気配が襲った。
「こ、この気配って…」
「間違いないはあんたを狙う侵入者の気配よ。気を引き締めなさい」
(あんたは私が守るんだから。あんたは私にとってかけがえのない大切な存在なんだから)
クロッタちゃん頼もしいですね。是非守ってほしい!さぁ、いよいよ謎の侵入者と遭遇してしまうのか。どんな展開を迎えるのか。そもそも2人の言う学校とは一体なんなのか。ますます目が離せなくなる禁断の世界、第4話をお楽しみにー。