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第2話 ターゲット

スロット君は聞こえた話に対して何を思うのかな。てかそもそも禁忌の能力ってなんだよ〜。色々謎めくこの話。第2話「ターゲット」スタート!

この世界に伝わる最凶最悪の禁忌の能力。それを所持してるかもしれないという囁きが聞こえてしまったスロットは下を向きながらトボトボ歩いていた。


(僕が禁忌の能力者な訳ないでしょ。デタラメなことを言って僕のことをバカにしたいんだ。ハァー。)と心の中で思いながら。とその時、前から走って来た少女と正面からぶつかった。


「イッタ〜〜い。ちょっとしっかり前向いて歩きなさいよ。ってスロットじゃない。なんで下向いて歩いているのよ大丈夫?」


この少女はクロッタ。彼女はこの世界でも5本の指に入ると言われるほどの実力者。能力の扱いにも優れ、若くして上位ランクになった。その功績が認められ今では政府の雇われ者となっている。スロットとは幼馴染。


「大丈夫。君こそ猛スピードで走ってたなんてどうしたの…」


「相変わらず元気なさそうにしてるのね。ま、いいわ。今急用があってね。政府公認施設に侵入者が入ったそうよ。しかもその侵入者の狙いはどうもあんたみたいよ。だから、狙われてるターゲットを守りに来たの。それが今回の任務よ。」


「僕がターゲット?なんで?そんな…どうしよう。何もできないよ…」


「なんで狙われてるかはわからないけど、あんたが何もできないのはわかってるわ。だから守りに来たのよ。」


「あ、ありがと。」


彼女は軽く微笑んだ。柔らかく包まれるような微笑みだった。どこまでも頼れる気がした。スロットは彼女に身を委ねることにした。


だが、スロットはなぜ自分がターゲットにされているのか全くわからない。金目当てなら最下位ランクはまず狙わない。なら何が目的なんだ。そもそも誰が狙っているのか。全貌がまるで掴めない。


得体の知れない恐怖にスロットはさっきまで悩んでいたことを忘れ、怯えていた。いつまでも怯えた。1週間経っても怯えていた。だが、この1週間何も起こらない。侵入者が誰なのかも全くわからない。この世界の人々は不思議な感覚に陥っていた。


スロットは幼馴染のクロッタと共に生活することとなった。別に恋愛に発展した訳ではなく、クロッタはスロットを護衛しなければならない任務がある。そのためにはいつでも側についていなければならないことから共同生活をしている。


「僕はいつになったらこの状況から解放されるの?」


「さあ〜。分からないわ。とりあえず、侵入者が捕まるまでじゃない?」


こんな会話をしていた時、スロットは彼女にあの事を尋ねてみることにした。


「あのさ〜クロッタ。ひとつ聞きたいことがあるんだけど、いいかな?」


「あなたから質問してくるなんて珍しいわね。いいわ、聞いてあげる。」


「君とぶつかる前に歩いてた時に聞こえた話なんだけどね……」

幼馴染のクロッタちゃん登場しました。でも、侵入者って誰なの?そもそもスロットが狙いって何の為?この後どうなるの〜。謎が謎を呼ぶそんな展開にご期待ください。第3話お楽しみに‼︎

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