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月の光

主人公目線にて始まります。

とある郊外のスラム街。

この街には希望も夢も、金もない。

只々、絶望と腐臭と、悪夢が漂う。


俺はこの街で育った。

両親の顔なんて知らない。

生き延びるすべは汚い大人たちを見て覚えた。

金がなければ盗めばいい。

けれども盗むのに邪魔な人間がいる。

ならば・・・殺してしまえばいい。


得意の短剣は鉄の匂いを纏っていた。

「ひっ・・・殺さないでくれ・・・た、頼む!金ならやるから・・・!」

目の前の男は金貨を目の前にばらまき、命乞いをした。

「(俺はこんな鉱物の塊のために・・・)」

嫌気がさしてか、ただなんとなく気に食わなかったからはわからない。

ただ無性に殺気が心をおおった。

「悪いが、死んでくれ」


そう言って短剣を振り下ろした、その時。

視界の奥で月の形が微かに揺らいだ。

いや、正しくは月が欠けた。

風が吹き荒れ、大地が唸る。

身体は壁に叩きつけられ、窓ガラスは宙を舞った。

「クソッ、なんだ一体・・・」


打った頭の衝撃に耐えながらも、窓の向こうを見る。

そこには、青白い光が浮かんでいた。

それは神々しい燈にも見えた。

それは忌々しい灯にも見えた。

その光に何故か俺は願った。

「こんな世界・・・終わらせてくれよ」


ポツリ、そう呟くと光は明るさを増した。

まぶしさに目を瞑り、再び目を開けるとそこには先程の光と同じ色の瞳の少女が立っていた。

そして少女は口角を少し上げてこう言った。

「「叶えてあげようか、お前の願い」」

主人公の名前はカイ。

少女の名前はまだ公開しませんが、

青い瞳のクリーム色のような髪の毛。

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