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やすひこ君の冒険Ⅱ

作者: のん

合作小説2話目です。

一話目:あさりん。です!



「あれ?もしかしてやすひこ君は大魔王のこと知らない?」


うーんと項垂れながら康彦が口を開いた。

それにつられてすかさず返事をかえす。


「知ってる」

「知らないかァー。まあだろうねぇ」

「君人の話聞いてた?」


10分……20分……、32分、まさかのカミングアウトから相当な時間がたった気がする。

その間ずっと俺の耳元で「ヤスヒコ」についてアリガターイ説明をしてくれている康彦。

他の「ヤスヒコ」たちはというと。


「気合だー!おい安彦!お前は気合が足りなさすぎる!」

「……氏ね。厨二病」


と。

なんとも保彦に同情する会話で盛り上がっていた。


俺はもう一度康彦の説明に耳を傾けることにした。

康彦のクソ長い説明によるとこうだ。

大魔王を倒すには4人の「ヤスヒコ」の力が必要。だから彼らというか俺を含め4人の「ヤスヒコ」は何らかの因縁か運命か何かでこの学校に集められたという。ここの主な授業である雑談は、大魔王を倒すための俺たちの絆を深め合う物らしい。


「そもそもさー大魔王倒す意味あんの?」


できればナイと言っていただきたい希望を振り回す俺に3人があっさり返答した。


「正義のためさ!」

「だろーねー」

「厨二病………」


たいして参考にならなかった。

て、そもそも親父はなんで大魔王になったんだよ。そこが一番知りたい。

どうせ親父のことだし給料が良かったんだろうけどさ?あれ、大魔王の給料っていくらなんだろ。

そもそも大魔王って普段どんな仕事してんだろ。気になる。うーむ、気になる。


すっかり好奇心に駆られていた矢先、俺のケータイがなった。

母さんからだ。


「もしもし母さん?」

『あら?やすひこ?どうしたの?』


ストーップ!なぜ疑問形?

母さんからかけてきたんだよね?俺間違ってないよね?

お願いだから誰か同意をください。


『お父さんがやすひこを呼んでるの。今から来れる?』

「えっ親父が?」

『そうよ。じゃ、待ってるから!』

「ちょぃ待って!俺まだ住所知らないんだけど」

『あーもうやすひこったら全くー』


俺が悪いのか?これは。


『住所は、魔王町血ノ池舌抜き市よ。待ってるからね?』



そんな訳で数十分後。



「でっけー!」


上を見上げれば漆黒の空。ゲームなんかでよく見る薄汚れた城は茨に包まれている。

そして、そんな城にそぐわない物まで視界に入ってきてしまった。

日本の大変独特な文化の一つである表札。

そこまではまだ許せる。そう、そこまでは。


『大魔王 家』


表札には太太くそう書かれてあった。

もうヤダ。帰りたい。

普通のアパートに帰りたい。恥ずかしいからホントやめようぜ。


「あっ、あの……」


絶望のあまりグラついた俺の身体に何かが触れた。……というか横切りそして喋った。

魔界には、こんな生物がいるのか?

緑色の、物体A。


「もっももも、もしかしてなんですけどですけど。やっ、やや、ヤスヒコの一員で、ですか?」

「え?」


カッパ。通称物体Aに名前を呼ばれた。

物体Aは可哀想なのでカッパにしよう。とにかく俺は今、カッパと会話している。


「あ、うん。て、は?」


状況が上手く掴めない。

目の前のカッパは何やら自分の首に吊り下げられた木の板を指差しているらしい。


「ダニエル?」


そこにはそう書かれてあった。どうやらカッパの名前はダニエル、らしい。

そもそもカッパに名前があった事自体俺には衝撃的すぎた。


「はっはいぃぃぃ!ダニエルどぅえすぅぅぅぅぅ!」


名乗りながらの、なぜかダニエル全力疾走。

そのまま俺、やすひこに追突ー!


やすひこ、魔界に来て1日目カッパに追突されて失神しました。





ごめん!めっちゃ投稿遅れたm(_ _)m


って訳で順番


あさりん。→のん(私)→史→恋純→通行人Aです!

よろしく!

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