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蒼天の月影より

星のしずく

作者: 一真 シン

小さな窓から見上げる星は数えるほどで

星座の形もわからないかな


大きな街に行けば何かが変わるんじゃないかと

あれから10年 僕は いつも空を見ている


楽しいこと 嬉しいこと 毎日が短く感じた

今はアルバムを見る余裕もある


希望は胸に 夢は目の前に

なんでも出来るって そう信じて疑わなかった

誰かが苦笑いで肩を「ポン」と叩く

まるで すべてを悟ったかのような優しさで




現実を見続けると夢を失くしてしまいそうで

だから忙しそうな人混みを避けた


それでも 大きな街に行けば満たされるんじゃないかと

あれから10年 僕は いつも取り残されている


辛いこと 悲しいこと 毎日が短く感じた

今は思い出し笑いに耽ることもある


スタートを切った ゴールを目指して

諦めなければ大丈夫 そう信じて疑わなかった

「大人になれよ」って肩を「ポン」と叩かれ

それでもこのままでいたいって思う 僕は贅沢なのかな




あの頃 天の川も流れ星も珍しくなかったのに

あの頃 降り注ぐような星を見上げて泣きたくなることなんてなかったのに




希望は右手に 夢は左手に

握りしめた強さは何にも負けない そう信じて疑わなかった

星を消し去る街の明るさに「ポン」と弾かれて

零れるのはこの夜でたった一つの星


僕という 名も無き星


キミという 名も無き星…

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