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『無能と言われた【鑑定士】、実は世界樹の管理人でした 〜パーティーを追い出されたので、辺境で伝説の聖域を作っていたら、聖女や女騎士が「泊めてくれ」と泣きついてきた〜』  作者: やまご
第2章:聖域都市・建国無双編

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第30話:世界樹同盟の誕生と、無自覚な頂点

第29話では、腐敗した聖教国を文字通り「お掃除」し、本物の聖女セレスティアの威光を取り戻しました。

天空要塞アルスガルドの噂は、もはや隠しようがありません。

「あの街に行けば、病も呪いも消え、神の如き技術が手に入る」

大陸中の王たちが、競うように雲の上の都市へと集まってきます。

雲海を突き抜け、黄金の光を放ちながら静止する天空要塞アルスガルド。

 その巨大な飛行甲板には、かつてない顔ぶれが揃っていた。

 ラングリード王国の国王、ヴォルガ帝国の皇帝、エルフの長老、そして新しく生まれ変わった聖教国の臨時代表……。

 大陸の運命を握る者たちが、一人の青年――アルスの前に、一列に並んで跪いている。

「……アルス様。我ら人類、および亜人諸族は、貴殿の圧倒的な慈悲と、世界を救う『再構築』の御業に、心からの敬意を表します」

 ラングリード三世が、代表して重々しく口を開いた。

「もはや国同士で争っている場合ではない。……我々は、貴殿を盟主とする**『世界樹同盟ワールド・ツリー・ユニオン』**の設立を宣言したい!」

「えっ、盟主? ……俺、ただの鑑定士なんだけど」

 アルスは困惑して、隣に立つイヴを見た。

 イヴはクスクスと笑いながら、アルスの肩を優しく叩く。

「主様。諦めてください。……皆様にとって、主様はもう『ただの人間』ではないのですから」

「……わかったよ。盟主って言っても、俺はみんなの『バグ』を直して回るだけだからね」

 アルスが承諾した瞬間。

 世界樹がかつてないほどの眩い波動を放ち、集まった王たちの胸元に、アルスガルドの市民証と同じ「黄金の葉」の紋章が刻まれた。

『条件を達成しました。称号【世界の調停者】を獲得』

『都市ランクが「神域・空中庭園」へ到達。すべての加盟国の魔力環境が最適化されました』

「「「「「盟主アルス様に、永遠の忠誠を!!」」」」」

 王たちの歓声が、雲の上の都市に響き渡る。

 

     ◆

 その夜、祝宴の喧騒を離れ、アルスは世界樹の梢で一人、夜空を眺めていた。

 そこへ、セレスティア、アイリス、フィオナ、ルル、そしてフレアたちが、とびきり豪華な料理を持って現れた。

「アルス様! 今日は本当におめでとうございます。……はい、あーん、です!」

「ずるいぞセレスティア! 私が一番にアルスの背中を流す約束だ!」

「師匠! 魔法でお空に花火を上げましたよ! 見てください!」

 賑やかな彼女たちに囲まれ、アルスは苦笑しながらも、心の底から満たされていた。

 追放されたあの日、絶望の中で出会った世界樹。

 今、その木陰には、世界で最も尊く、愛おしい仲間たちが集まっている。

 だが、アルスの【鑑定】は、遥か彼方の「深淵」がさらに濃くなっているのを捉えていた。

「……平和は、まだ先みたいだな」

「ええ。ですが主様。……今の貴方なら、世界そのものを『再構築』することだって、できるはずです」

 イヴがアルスの手に、自分の手を重ねる。

 第2章「聖域都市・建国無双編」は、ここに完結。

 物語は、世界のバグの核心へと迫る第3章へと、その翼を広げるのであった。

第2章、これにて完結です!

16話から30話まで、アルスが国を飛び越え、世界を一つにまとめ上げる様子を描いてきました。

ここまでお読みいただき、本当にありがとうございます。

次回の第31話からは、第3章「帝国侵攻とオーバーテクノロジー編(仮)」……改め、**「深淵の軍勢VS天空の要塞編」**へと突入します。

敵もついに「概念」を操る本気を出してきますが、アルスの【再構築】もさらに次元を上げて対抗します!

引き続き、評価やブックマークで応援いただけると嬉しいです!

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