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『無能と言われた【鑑定士】、実は世界樹の管理人でした 〜パーティーを追い出されたので、辺境で伝説の聖域を作っていたら、聖女や女騎士が「泊めてくれ」と泣きついてきた〜』  作者: やまご
第2章:聖域都市・建国無双編

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第17話:帝国軍三万、掃除機に吸われる

第17話をお読みいただきありがとうございました!

前回、胃袋を掴まれて速攻で寝返った元帝国スパイのカレン。

彼女がもたらした情報は「帝国軍三万の侵攻」という、本来なら国家存亡の危機でした。

しかし、アルスが作った「聖域都市アルスガルド」の防衛力は、すでに人知を超えた領域に達しています。

「ア、アルス様! 本当にいいのですか!? 相手は帝国が誇る『黒鉄騎士団』三万ですよ!?」

 元スパイのカレンが、必死の形相で叫ぶ。

 彼女の目の前では、アルスがのんびりと『世界樹の枝』を削って、新しいチェスの駒を作っていた。

「大丈夫だよ。イヴがもう準備してくれたし。……それに、三万人が一度にこの森に入ったら、せっかく植えた薬草が踏まれちゃうだろ?」

「心配の種がそこかぁぁぁ!!」

 カレンのツッコミが響く中、聖域の境界線には、地平線を埋め尽くすほどの黒い鎧の集団が押し寄せていた。

「ハハハ! 噂の聖域とやらも、この圧倒的な数には勝てまい!」

「全軍突撃! 木も家も、すべて踏み潰せ!」

 帝国軍の将軍が剣を掲げ、突撃の号令をかける。

 だが、彼らが聖域の境界を一歩踏み越えた瞬間――。

『――不法侵入者を確認。清掃モードを開始します』

 無機質な声が響き、地面から「それ」が現れた。

 かつてアルスが第8話で分解した古代兵器の残骸から【再構築】して作り出した、自動防衛ゴーレム『アーク』。

 だが、その姿は以前よりもさらに洗練され、肩口には巨大な「筒」のような装備が追加されている。

「な、なんだあの石像は!? 放て! 魔法を叩き込め!」

 帝国軍の魔導師たちが一斉に爆炎を放つ。

 しかし、アークはその火柱を無造作に左手で振り払うと、肩の筒を前方へ向けた。

『高密度魔力吸引――【ブラックホール・バキューム】』

 シュゴォォォォォォッ!!

 凄まじい風切り音と共に、帝国軍の周囲の空間が歪んだ。

 アークが放ったのは破壊光線ではない。圧倒的な「吸引力」だった。

「う、うわぁぁぁ!? 体が吸い込まれるぅぅ!」

「馬が! 馬が吸い込まれていくぞぉぉっ!」

 帝国兵たちが自慢の黒鉄の鎧ごと、まるでゴミのようにアークの肩の筒へと吸い込まれていく。

 それは戦いなどではない。まさに「大掃除」だった。

 わずか数分後。

 そこには、一兵の姿も、一本の槍も残っていなかった。

 三万の軍勢は、アークの内部にある「超圧縮異空間ストレージ」へと、文字通り収穫(掃除)されてしまったのだ。

『清掃完了。……主様、有機物は堆肥に、金属は素材として分類保存しました』

 アークから報告が届く。

 城壁の上でその光景を見ていたカレンは、カクカクと膝を震わせながら泡を吹いて倒れた。

「……よし、これで庭が荒らされずに済んだな」

 アルスは満足そうに頷くと、削り終えたチェスの駒をアイリス王女に向けた。

「さて、アイリス。続きをやろうか」

「……あ、ああ。……そうだな。……(帝国軍、本当にお疲れ様……)」

 最強の軍事帝国が誇る精鋭部隊は、一度も剣を交えることなく、アルスの「家庭菜園を守るための掃除機」によって全滅したのであった。

第17話をお読みいただきありがとうございました!

三万の軍勢を「掃除機」で処理する主人公……これぞ【再構築】の成せる業です。

倒した敵をそのまま「肥料」と「素材」に変えてしまう、無駄のない聖域エコシステム。

次回、第18話。「捕虜(肥料予備軍)になった帝国将軍、聖域の飯を食わされてあっさり屈服する」。

帝国の崩壊がさらに加速します! お楽しみに!

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