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幾星想  作者: エカ
3/3

2 ただひたすらに

 そこには一台のロボットと一人の少年がいた。

 少年は多くのことを話した。

 今日あったことから将来の夢までも

 

 返答は無かった。

 なぜならそれは、ただの家事ロボットであったから。

 人工知能といえど、心はなかった。

 

 しかし、青年は話した。

 両親を失ってからの6年間。

 

 そこに何の意味があったのだろうか、

 それは理解できなかった。


 そして青年は家を離れた。

 しかし捨てたわけではない、ただ前に進んだのだ。

 

 わかっていたのだ

 縋っていたことを


 わかっていたのだ

 ただ足踏みしているだけであることを

 

 電源の切れていないそれは、ただ窓の外にレンズを向けた。

 そこに何の意味があったのだろうか。

 しかし、理解できなくとも止めることはなかった。


 それは求めたのだ

 星とは何なのかを

 

 それは求めたのだ

 なぜ惹かれるのかを


 彼は覚えていたのだ

 光り輝くあの眼を


 ただひたすらに、彼は 星宙そら を観た。

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