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結構、大袈裟に言い過ぎじゃない!?

作者: 七瀬



私の彼氏は、何でもかんでも直ぐに【大袈裟に言いまくる!】


少し前も、、、カップラーメンを食べようとしてポットからお湯を

カップラーメンに注いでいたら、、、?


彼が私にちょっかいを出してくるから、、、? 少しお湯がこぼれて

私の足にかかり、ちょっとだけ火傷をしただけなのに、、、!!!





次の日、、、。

私の仲がいい女友達に彼がこんな事を言っていた、、、!


『ななみ大丈夫なの? ななみのはじめが昨日言ってたよ! 

昨日は、ななみが大やけどして体中に水膨れが出来て、直ぐに水で冷やして

それから救急車に運ばれて治療したとかで、、、? もう、大変だったって!

でもなんだか? 大丈夫そうに見えるけど? また、はじめの話って嘘なの?』

『・・・・・・全部が嘘って訳じゃないんだけど、、、? 大袈裟に言い過ぎ

てるかな、、、? はじめは、何でもかんでも大袈裟に言いたがるから、、、! 

あんまり、はじめの話を信じなくてもいいからねぇ~!』

『・・・でも、火傷はしたんだ、、、!?』

『・・・まあね! 場所が場所だから後で、ユラには見せてあげるよ~!』

『何よ~もったいぶって~! 見せなさいよ~』

『嫌だよ~恥ずかしいから、、、!』

『そうなの? 余計に見たーい!』

『もぉ~ダメだって! 後でね、、、!』



私の名前は 『加納 ななみ』 大学生。

彼氏の名前は 『江川 はじめ』高校からの付き合いで大学も一緒。


親友の 『ユラ』には、私は何でも話している!




彼氏の(はじめ)は、嘘を付いている訳じゃないのだけど、、、?

話が大きくなりすぎて、、、もう元の話が何だったのか、、、?

分からないぐらいに、大袈裟に何でも話す、、、!


その事は、親友のユラも知っているから、、、。

あんまり、はじめの話を鵜吞みにはしていないと思うのだけど、、、?


嘘を付いている訳じゃないから、、、私に怪我や何かあったら、、、?

ユラは私から、直接話を聞いてくれる、、、!





・・・面倒なのは、、、?

まったく私の知らない人達にも言うから大変で、、、。


何度もはじめには、大袈裟に言うのをやめてくれように、私から言っているのに

一向にやめてくれない、、、!


『いい加減にしてよはじめ! 何でもかんでもそんなに大袈裟に言わないで!』

『・・・でも、本当の話じゃないか!』

『はじめが話すと? 大袈裟過ぎるのよ! ちょっとした事がなんでそうなるの?』

『俺は別に嘘をついていないよ!』

『・・・・・・そうだけど、、、?』

『ちょっとぐらい、大袈裟に言った方がいいじゃん! みんさ~ ななみの事

心配してくれるよ!』

『・・・そういう事じゃないでしょ!』

『まあまあ~怒るなって! 可愛い顔が台無しだぞ~!』

『もぉ~真剣に聞いてよ!』

『はいはい! この話はもう終わりね!』

『また、そうやって勝手に終わらせるんだから~』





はじめは、大袈裟に言う以外は凄くいい彼氏で、、、。

私にも誰にでも優しくて、凄く私を大切にしてくれるし、、、。

何より、私の事をはじめは好きでいてくれている、、、!

そんな、はじめの事が私も大好きで、、、。





・・・・・・でもある時、こんな事をはじめはみんなに言っていた、、、!


『・・・ななみが、トラックにはねられて亡くなったって、、、!』

『・・・えぇ!? また、はじめが大袈裟に言ってるだけなんでしょ!!!』

『そのトラックが普通の道路で40キロで走るところを80キロで走って

いたらしく、、、ななみを轢いたトラックに、ななみの首がもぎ取られて

トラックにくっついてたんだって、、、!』

『・・・・・・なんで! そんな言い方が出来るのよ! はじめ、ななみの彼氏

なんでしょ! 彼女の事をなんでそんな風に言えるのよ、、、!』

『・・・・・・本当の事だから! 俺は嘘はついていない!』

『・・・それは分かるけど、、、? どうせ、少し怪我をしたとかなんでしょ?』

『今回は全て本当なんだよ! 大袈裟でもなんでもなくて本当の話なんだ!』

『・・・・・・もういい! ななみに直接聞くから、、、!』

『・・・・・・』



ユラは直ぐに、ななみの携帯に電話をかける、、、!


【只今、電話に出られないか? 電波の届かないところにいるか? もう1度

電話を切ってから、おかけ直しください。】



『・・・ななみ、』





次の日、、、。


ななみは、はじめが言った通りになった、、、!

大袈裟でもなんでもなく、本当の話だった、、、!



ななみの首は、トラックの右のワイパーに引っかかっていたらしい!

胴体と頭がバラバラになった状態で発見される、、、!



ユラは、はじめに言った、、、!


『もう二度と、ワタシに大袈裟な話も本当の話もしないで、、、!』

『・・・・・・』





最後までお読みいただきありがとうございます。

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