明日の文化祭に向けて「文フリ短編小説賞3」
こんな頃に戻りたい。人が小説を書くのは人生が一度しかないことへのレジスタンス バイ北村薫。本当やわ。
「文フリ短編小説賞3」
明日の文化祭に
第一章
一週間前
正門ゲートアーチ
六人日は必要、
当日配布用プログラム、
最終確認残している、
印刷は前夜で間に合う。前夜泊名簿
未完成、
これがないと
帰らされるので
16時までには
必須、
未提出クラスに
催促というか
集合かけよう、
委員長の佐智子が
激を飛ばす、
ほんとに
頼もしいと
明信は
見つめている、
佐智子が、
のぶぅ
見てないで
手を
動かすぅと
ばれてる。
ゲート隊長が
こんなんじゃあな
と
自らに叱咤する。ゲート隊集合!
四人は放送室に行け!
買い出し行きたいやつ集まれ頼みたいやつ集まれ
なんやからあげクンばっかりやなあこんなにないやろ。適当に忖度するぞ。
前泊する
クラス団体の代表は放送室前に集合
第二章2日前
委員長、今日も泊まりか
家に話してあるのか?
あん
あんたまで委員長言うな、
佐智子でええ やん。わかった
ごめん佐智子。
頼みがあるんやけど、ちょっとココア飲んでくれへん。あと、保健室で少しでも寝ろ。 ありがとう。嬉しいお言葉に甘えるよ、そうしてくれ、俺のために、えっ一緒に寝ろってこと?
そうするか、安心だわ。文化祭初日、いきなり、大目玉くらった。おおい 勘弁しろよ明け方から電話鳴りっぱなし だよ、うちの子が帰ってきませんって。校内でチェックできなかったのが、八人ほどいたんだけど心当たりないか?たぶん近場で下宿しているやつのところにでもしけこんでるんじゃないですか?そういうお前たちはいいのか?俺たちは清い関係だよ。よく言うな、夕方からずっと保健室占領していたくせに、 人聞き悪いこと言うなよ、ただ一緒に少し眠っただけだよ。学童のキャンプみたいで落ち着けるんだ、言っとくけど、初体験を学校でなんていうのはやめとけよ。記憶 には残るけどいい思い出にはならんからな。