プロローグ
初めての作品です!
プロローグ
「だあぁあ!」
「お前の剣術は隙だらけなんだよ。本当に師匠さんもびっくりだぜ」
「わかってますよ!!」
(そう言えば師匠とあったのはたしか...)
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これは俺の五年前の記憶。
いや、五年前の戦争だ。
「前に大きく跳べ!沙耶!」
足元に大きな魔法陣らしきもの俺にはわからなかったがなんとなくこれが危ない物だとはわかった。
ドオオオオオオン!
今まで自分達が立っていた場所は普通の人間にはできるはずがないほど大きな穴が空いている。周りは火の海で道は前にしかない。
「逃しはしないわよ。」
怒りを表しそう告げたのは現実にはできないだろう空中浮遊するローブを被った女性。
(おいおい、嘘だろ、魔法使いかよ!)
「沙耶、お前は他の奴らと一緒に逃げろ。ここは俺が残る。みんなは沙耶達と逃げてくれ...。」
「けどはじめ君...」
「おっさん、今ここで誰かが残って少しでも足止めしないとみんな死ぬぞ」
「大丈夫だよ。俺は小さい時から武に身を置いているし、これがある」
そう言うと腰から無骨な刀を抜き構える。
「だから...沙耶を連れておっさん達は安全な所へ逃げてくれ...」
「お兄ちゃん!!」
「いいから早くいけ!」
「....」
後ろへ遠のく足音を聞きながらはじめは刀を構え直した。
「私を1人で足止め...ねぇ。安心しなさい一瞬で終わらせるから」
魔法使いの女性は微笑みそして大きな魔法陣が地面に現れると青く光る粒子の中から誰もがおとぎ話で聞いたことがある"鬼"を召喚した。
「ふっははは!私は召喚魔法もできるのよ!」
(お、おい...まじかよ...)
鬼が動いたかと思うと二人の距離はもう無くなっていた。
「なっ...」
『グアアアアアア!』
鬼は大きく腕を払いはじめは反射的に後ろに跳びダメージはま逃れたがはじめは3m以上飛ばされた。顔をあげながらはじめは刀を構えるが、飛ばされたはじめを追って鬼は蹴りをすかさずいれ、まともにくらったはじめの意識はすでに途切れかけていた。
(一方的だったな...沙耶を逃がせれてよかった...)
(俺にもっと力があったら違ったかもしれない。)
自分が初めから勝てると言う自信もなく時間稼ぎくらいはできるだろうとは思っていた。それは本心だった。
それにより妹達が遠くへ逃げれるのらいい。それも本心だった。
けど───
「あら、まだ立つの?もう終わりかと思ってたけど」
(親父の見様見真似たが...)
(親父...。こーゆー時に名乗るんだよな...)
「今さらだが...東雲辰明流 東雲はじめ 推して参る...!!」
腰をやや落とし、足を前後に開き、刀を中段に置く。そして最初の一刀目に備える。
「あら、その妙な構えは?」
「いくぞ!」
はじめは構えを崩さす鬼の懐に入る。「...一刀目!」鬼は反射的に後ろへ跳ぼうとするがはじめの方が速い。刀を瞬時に鞘に戻すと刀を見えぬ速さで抜く。左下から右上にかけて大きく斬った。
「グオオオオオオオオオオ!」
「まだ、終わりじゃ...ない。二刀目!」
重心移動による左斜め上から右斜め下にかけての袈裟斬り。鬼はとっさに受け止めようと両腕でクロスし身を守る。「─まだ!」受け止めたと油断したところへ「東雲流辰明流 小桜」居合の型から瞬時に斬り抜ける抜刀術。まともにくらった鬼は膝から崩れ落ちた。
「勝った...」
はじめは全ての体力を使い果たし地面に倒れる。(鬼は倒した...)
「まだ終わりじゃないわよ。」
魔法使いは新たな物を召喚しようと、その時
「小僧よぉくがんばったなぁ」
聞いたことのない声。けどなぜか安心する声。
( ....助けが来た...のか?)
魔法使いは驚くがそれは遅い「東雲流 不知火」鋭い刺突技をかわすことができなかった魔法使いは倒れる。
(あぁ終わったんだな...)
何かが違うと思ったけどこれが俺と師匠と初めて会った記憶だった。
これからも更新していこうと思います!