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三話

 冒険者としてカードを手に入れた俺。

 何気なくカードを眺めていると裏に利用規約なるものを発見した。

 簡単にまとめると死んでも知らねえ、その代り多額の報酬をやるよ。とのことだ。

 まあ俺は頑丈になっているため危険は少ないと思うが。それでもやっぱりわざわざ死ににいくようなめには会いたくない。

 ということでまずは装備を整えようと思う。

 研究所内を探索しお店を見つけ中に入っていく。すると不思議な素材でできた服や武器がずらりと並んでいた。

 だが名札を見るとどれも値段の桁がおかしい。

 いろいろな通貨の単位が書かれているが円も書かれている。

 だがおかしい。

 ゼロが三つは多い。

 俺はお金がないので装備をあきらめる。あってもこんな値段では買うことができない。

 だが生憎体は丈夫なのだ。武器さえ手に入ればと思ったがなくても死にはしないだろう。

 お金をためてまたこよう。

 ということで俺はカウンターへと歩いていく。

 先ほどのおねーさんに依頼がないかを聞くのだ。


「おいっす。何か依頼はないですか」

「依頼ですか。今のところあなたができる依頼はありませんね」


 おいおいまじかよ。依頼があってそれを受けてお金を稼いでいくんじゃないのかよ。


「ならお金はどうやって稼げばいいの?」

「そうですね、基本的には別の次元世界に行って素材を取ってくれば買い取りますよ。ただしゲートを開くのにはお金がかかります。簡単な世界でしたら無料ですけれどね」


 ほう、まずは採取でお金を稼げばいいのか。


「じゃあちょっくらいってきます」

「お気をつけて」


 俺はおねーさんから離れ、ゲートを通った時の記憶を思い出しながらその方向へと足を進める。

 途中手ぶらな俺に視線ががんがん突き刺さる。

 きっと自殺願望者にでも見えているのだろうか。

 そうしているうちにゲートにたどり着いた。

 そこには武装した人が一人ゲートの横に立っている。


「すみません。一番簡単な世界に行きたいのですが」

「おう、わかった。金は要らねえな。っと、ひらいたぜ」


 武装した人がボタンを操作するとゲートに青い光のようなものがたまり始める。

 

「おらさっさといけ」


 そう言われたので俺はゲートに足を進め一気に飛び込んだのだった。






 ゲートをくぐった先には深い森があった。

 見上げると首が痛くなるような巨大な木が何本も生えており、腰まで草が伸びている。

 採取とはこの草でも切って持っていけばいいのだろうか。

 よくわからないがとりあえずあたりを探索していくことにする。

 腰の高さまで伸びた草を踏み潰し森の中をゆっくりと進む。

 そしてどのくらい経っただろうか、足元がぬかるんできた。

 きっと近くに水があるのだろう。

 俺は滑って転ばないよう注意しながらさらに先へと進んでいく。

 そうすると急に草が無くなり開けた湖が現れたのだった。

 俺はその湖の中で何かが光るのを発見した。

 浅いところを水につかりながら歩いて進み水中に落ちている光るものを拾い上げる。

 それは青く透き通った石ころだった。これならきっと売れるだろう。

 俺はその石ころをポケットに詰める。そうして湖の中に落ちている青い石を拾い集めていくのだった。

 そうしてポケットがいっぱいになったころ俺は日が傾いていることに気が付いた。

 もうそろそろ帰ろう。

 そう考えた俺は自分の通ってきた草の倒れているところから歩いて戻っていくことにした。

 そうしてあたりが若干暗くなったころゲートへとたどり着き一個だけついているボタンを押し、青く光るゲートの光のなかに入っていった。

 

「すみません。この石って売れる?」


 俺はカウンターのおねーさんに石を提出した。

 換金はここでやってくれるのだろうか。よくわからないがおねーさんならきっと間違ってても教えてくれるだろう。根拠のない自信がある。

 

「買取できますよ。すべて買い取ってよろしいですか?」

「はいお願いします」


 こうして売った石はなんと六十万で売れたのだった。

 だが武器はかえない。この世界物価がおかしいんじゃないのかと思い始める。

 ゼロが三ケタくらいおかしいだろ。

 そうして考えているうちに今日の宿がないことに気が付いた。

 砂漠にいたころは適当にその辺で寝ていたが、さすがに研究所内の床で寝るのはおかしいだろう。

 なので再度おねーさんに聞きに行く。


「なんどもすみません。泊まれるところってないですか」

「研究所内で止まれますよ。一泊三千円ですね」

「泊まった」


 意外と安い。値段がおかしいのは武器や素材など異次元のものにかぎってなのだろう。

 俺はおねーさんにお金を払い、もらった鍵を振り回しながら部屋へとむかう。

 到着した部屋は小さいながらも寝るスペースは十分にある快適そうな部屋だった。

 俺は部屋に鍵をかけてベットに飛び込む。

 白いシーツにしわが走るが気にせずごろごろ転がりまくる。

 何せ久しぶりのベットなのだ。

 そうしているうちにふとご飯はどうするのかという疑問がわいてきた。

 砂漠に行ってサボテンでも食べればいいか。そう考えたところで俺の意識は深く沈んでいくのだった。


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