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私を食べる?

今日もいつもと同じつまらなく平凡な日常が過ぎていくのだと思っていた・・・




ヤツは太陽が隠れ月が姿を現すと同時にその本性をあらわした



「助けてぇ」

静寂すぎるその町にひとつの声が響いた

いつもの町なら聞こえなかっただろう

だが今日は違う・・・ヤツが来ているから




あぁ、あの者もう助からない

ヤツに捕まっちゃったから

ヤツは追いかけっこで諦めた者がいると悲しそうな顔をする

だがそれは一瞬だけ

次の瞬間にはそいつにナイフとフォークを使い体を切り刻んでいく

最初は首

そうすればもう動かなくなって食べやすくなるから

あとは好きなところから食べていく


あぁ・・・美味しそうだなぁ

あの少女が食べているところを見ているとこっちまで食べたくなるし、あの幸せそうな表情を見ているとこっちまで顔がほころぶ


近くから見ると死体に群がる烏・・・

遠くから見ると大きすぎる肉をへたなりに美味しく食べている少女にしか見えない


美味しそう


ゴリ,ゴリ,ゴリ


あぁ,なんて美味しそうなんだろう

今少女は友達の頭蓋骨を食べているところだ

気持ち悪いなんてまったく感じない


ゴキッ・・・クチャ、クチャ、ピチャ


今脳みそのところをすすっている

脳の中身はもう原型をとどめていない

グチャグチャになった液体に赤い液体が混ざっている





・・・?アレは何だろう


ぺッ


なにか丸いものが口から出される

・・・・ああ目だったのかぁ


やっぱり美味しいのは目の周りのどろどろしたところだよなぁ

目、自体はそれほだ美味しいわけではないんだよなぁ



次はどこを食べるんだろう?




「きゃああぁぁあぁ」

少女の食事の姿を見たのだろう

だからあんな声をだした


「五月蝿い」

せっかくいいところなのに

私の楽しみを邪魔するなんて


少女がゴハンを放り出してあの兎に近づいていく

さっきまでの少女の目とは違う

あの幸せそうだった目が一瞬にして殺気に満ちた目に変わった


・・・・少女も怒っている?


・・・・そっか考えることは一緒なんだね

楽しい楽しい食事をするためにはマナーを守らないといけない

出来ないものには立ち去ってもらう


少女がゆっくりあの兎に近づいていく

―フフフフフフフ

自分でも気がつかないうちに笑みがこぼれていた

さて、どんな風に食べるんだろう


あの兎は震えていた

でもあの少女は食べることをやめようとはしない

一歩、また一歩

あの馬鹿おろかな兎に近づいていく


―グサッ


ちょうど左肩を切断した

「ッ!グィャァァァアァァァァ!!!!!!」

うわぁ、すっごいバッサリいったなぁ、骨まで見える!・・・にしても五月蝿いなぁ

少女が切り落とした左肩を拾い上げ口元まで持っていく


―ゴリ、ゴリ、ゴリ


プププププ

・・・あの顔!!!

自分の手を食べられるとこを見て金魚みたいに口パクパクして・・・あの目も!!!放心状態ってやつ!?

アハハハハハハ

アハハハハハハ

アハハハハハ・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・







―あの少女の食べるところはとても美味しそう





・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・


自分の右手を見てみる

綿みたいな白い毛が生えている小さな手



―あの少女の食べるところはとても美味しそう



手の先を自分の口に近づける




―こんな私の手も




手を口の中え入れる




―オイシイノカナ?






―ガリッ







―フフフフフフフ


馬鹿だなぁ・・・・・

兎は草食動物だよ、噛みきれるわけないのに・・・・

口の中に毛がへばり付いて気持ち悪い


自分の手なんて

「タベチャダメダヨ」


なんだもう食べ終わったのか

私の目の前にはずきんを被った少女が立っていた

「あなたの手を・・・ううん、貴方を食べるのは私なんだから」

そうだったね

「だから自分の手なんて―タベチャダメダヨ」


―カツン、カツン、カツン


食事中の死神が慌ててやってきたみたい

だって手には死神の鎌じゃなくてフォークとナイフなんだもん


―カツン、カツン、カツン


少女がナイフとフォークを構えた


あっ・・・そうだ


「私は美味しくないかもしれないけどいいの?」

この言葉は命乞いでもなんでもない

ただ私なんかを食べてもらっていいのか気になっただけ


この言葉にこめた気持ちがわかったのだろうか

「大丈夫、私が食べるのはどんなものでも美味しくなるんだよ」

少女は笑った


「そう、よかった」

私も笑った




「イタダキマス」



私、たべられるぬんだ



ねぇ私

最後に聞きたかった言葉があるの・・・・

聞いていいかな




最初に来た時のあなたは黒い服、黒い頭巾で全身黒でまるで烏のようだった

でも今は違う

赤い服、赤い頭巾・・・・

「ねぇ・・・貴方はアカズキンナノ?」


少女の手が一瞬震えた



少女はナイフを私の首のすぐそばまで持っていった


「・・・・違うよアカズキンはこんなことしないよ。アカズキンは・・・・・・・・・」



その言葉を言ったと同時に私の首ははねらた




私が最後に見た光景は







黒い頭巾を被った少女が


目に涙を浮かべていた光景・・・・・・・










こんにちは那須1号です

なかなか分かりズライ文ですいません

更新も遅くてすいません

慣れてないので誤ってばっかりですが宜しくお願いします



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