#28 私と君の気持ち
みなさんこんにちは!アオです!
ついに最終話となってきました!
それでは最後の「転校生VS私の恋愛バトル」をどうぞ!
綾香「ちょっとトイレ行ってくる~。」
カラオケから出ると綾香はそう言って再び店内へ戻っていった。
綾香が行ってしまうと私と翔の二人きり。周りを見回しても
人は全然いない。そのとたん私の心臓はバクバクと音をたてた。
落ち着け私、落ち着け。そう言って私自身で落ち着かせようとするが
心臓の音は一向に鳴り止まない。
翔「あっ、雪だ。」
静かだった空間で翔はそっと呟いた。空を見れば雪が降っていた。
私「本当だ、きれい。」
私はこの後することを考えながらそう口にした。
せっかく綾香が二人きりにしてくれたのにこれじゃあ意味がない。
でも心臓がバクバクする。でもこれ以上気持ちを抑えることができない。
私の想いは彼を見るたびに強くなる。
私「あっ.....あのさ、翔。」
私は震える声をなるべく抑えながら彼にそう言った。彼はどうした?
という顔をしながら私の方を見ていた。
その顔を見るだけで心臓がはちきれそうになる。なるべく落ち着かせて。
私「そのっ.....かっ.....翔のことが好きです!付き合ってください!」
私の体温は一気に上昇した。これ以上にないくらい恥ずかしい。
そしてこれ以上にないくらいドキドキしている。
彼は少し驚いたような困ったような顔をして
翔「ありがとう。気持ちはうれしいよ。でも.....ごめん。
紗耶香と付き合うのは....無理だ。本当にごめん。」
彼は申し訳なさそうにしながら言った。正直、こうなることは
前からわかっていた。でもほんの少しの可能性でも私に気があるなら。
しかしその希望は届かなかった。私は実感した、"振られたんだな"と。
確かに少しの可能性しかなかったからこうなることは本当にわかっていた。
でもいざ現実をこうやって目の当たりにすると悲しい気持ちでいっぱいになった。
私「うんうん、私だって急にごめん。」
そう言っている私の目には涙がたまっていた。
やがてその涙を雪がはかなく溶けるように流れていった。
私「ごめんね、本当に。でもちょっとだけでいいからこのままにしてくれない、」
私はわがままなお願いだと思いながら彼の肩にもたれかかった。
彼は静かにそのままでいてくれた。それだけのことだが私にとっては救いだった。
数分後、私の涙は完全になくなっていた。下を見てみるとところどころに
水が少したまっていた。おそらく雪の解けた水と私の涙の水だろう。
私は少し重たい体を起こしながら翔に
私「ありがとう。」
と静かにお礼を言った。後ろを振り向くと綾香が立っていた。
彼女も静かに私の方を優しい目で見守っていた。
私「じゃあ、帰ろうか。」
なるべくいつも通りに彼に接するような言葉でそういった。その気持ちが
彼には通じたのか彼も同じように
翔「そうだな。帰ろう。」
そう言って私たちはカラオケを後にした。帰る途中、綾香は私に気をつかって
くれたようで恋愛のことには深く質問していなかった。
というかあの雰囲気で私が振られたことはわかっているはずだ。
私は家の目の前まで来て二人にお礼の気持ちを込めながら
私「今日はありがとう。じゃあまた学校で。」
翔「うん。」
綾香「じゃあね。良いお年を。」
そう言った。そして二人が行ったのを見送りそっとドアを閉めた。
その日の夜、ベッドで横たわっているとしみじみとこれまでを思い出した。
正直、この時大泣きするかなと思っていたがそんなことはなかった。
というか彼に気持ちを伝えれてよかったなと思った。
そんな考えを持ちながら私の告白イベントは幕を閉じた。
そして年が明けて私は冬休み明けの学校に登校した。
前の通り彼のおかげでなんとか気まずい雰囲気は回避できそうだ。
しかしそう思っていたがそれは間違いだった。
綾香「あけましておめでとう、紗耶香。」
私「あけおめ、綾香。なんか元気ないね。」
私の言葉通り、綾香ははたから見て元気がないように感じた。
綾香「う~ん、今綾香に言っていいかわからないけど、驚かないでね。」
私「うっ....うん。わかった。」
私は少し自身がないように言った。綾香が言うのはそうとうの事だろう。
綾香「その.....めちゃくちゃ言いにくいんだけど....」
彼女は言葉を濁しながら丁寧に私に言った。
綾香「年末、翔にそのっ....告白されたんだよね.....」
その瞬間、私はイナズマに打たれるような衝撃が走った。
私「そっ....そう。」
綾香「それで.....私からも謝るんだけど付き合うことになりました。」
その一言で私の頭の中は一気に混乱した。いったん整理しながら
彼女の話を聞くことにした。聞くこと10分。
私「つまり、幼馴染通し"好き"の気持ちを隠していたってこと?」
綾香「そういうこと....」
確かに告白した人がその年の最後で好きな人に告白するとは.....
でもそんな衝撃な事実よりも私は翔にはもちろん幸せになってほしいと
思っているし綾香にもその気持ちは同じだ。
だからこそ私はそこまでのことをしなかったのだろう。
私「頑張ってね!」
読んでいただきありがとうございました!
今回が最終話ということで「転校生VS私の恋愛バトル」が完結です!
これで連載物は4つ目が終わったということになります。
毎日、登校してきたのでかなりネタが被ってしまったところもありましたが
ここまで見ていただき本当にありがとうございました!
次の物語については活動報告で報告させていただきます!
それではまた次の小説でお会いしましょう!アオでした~!




