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「あなたは…ジャレット・テイラーさんですよね。」
声の主はスラリと背の高い、爽やかな笑顔の青年だった。
いきなり名前を呼ばれたことに困惑した私は恐る恐る聞き返す。
「そうですが、なぜ私の名を?」
すると彼は手慣れた様子で名刺を手渡してきた。
「アンソニー探偵事務所のオリバー・ガルシアです。8年前、ロサという女性が行方不明になった事件について調査をしています。お話、聞かせてもらえますか?」
彼は笑顔のまま私の目を見つめている。
ロセの名を聞いた瞬間私の口から、言葉がこぼれ落ちていた。
「君は…ロサを知っているのか。」
声が震える。
「えぇ…!あの事件は不可解な点が多すぎました!私たちも色々と調査しているんです。あれ、ジャレットさん、なんで泣いて…。」
気づけば頬を大粒の涙が伝っていた。青年はひどく困惑している様子だった。
私は涙を拭い、ぎこちない笑顔を作って、彼に向き合う。
「改めて、ジャレットだ。ロサについてならなんでも話す。よろしく頼むよ青年。」
私がそう言うと、彼はまた爽やかな笑顔で言った。
「ありがとうございます!!」




