第8話 蒼薔薇の企み 前編
「香しい薔薇の香り…やはり、私には、薔薇に愛されていますわ」
「…、それで、なんで僕はこんなところにいるのでしょう?」
夕空との会話後、授業を受ける前に、トイレに行こうと思い、一人で行き、その帰り、僕は黒い怪しい服の集団に囲まれ、一瞬にして、意識を失わされた。
「アッ…貴方の学校のぉ…川梛 薫人…という方を知っておらっしゃるかしら?」
と、顔を多少赤くし、耳もとの髪をくるくると巻いたりほどいたりの仕草をしながら、彼女はそう言う。
「…薫人っすか?」
「そっそう…その〜…薫人に…惚れたの」
「へぇ〜」
と、普通に返す僕。
「なっ何なんですのっ!貴方は、人生に関係することですのに!」
「それは、貴女だけでしょう?というか、薫人、好きな人いますし」
と呆れ顔で僕は言う。
ちなみに、この反応は、慣れているからだ。
…もう、何回目か…。
「…誰…ですの?教えていただけないと、貴方を戻しませんよ?というか、永久にここにいてもらうことになりますよ?永遠の恐怖を味あわせてもらいますよ?嫌でしょう?永遠の拷問。嫌なら、早々に答えてください、一秒でも早く、いいや、0.1コンマで。今すぐ、さあ、さあ、さあ…」
怖い。
段々と近づきながら、縛られた僕に近寄る。
…というか、場所からして、ここは拷問部屋か?
学校内にこんな場所があるとは思えない。
というか、思いたくない。
そして、まず一番に気になるのが
「貴女は誰なんですか?」
ということだ。
そう僕が言うと、彼女は、片眼をつぶり、まあウィンクした状態で
「私は、粕壁 椎雫。大宮王学園出身ですのよ」
「…あの、出身は、地元のことを言うのでは?」
「言うに事欠いて!よろしいですわ、では、桜宮…桜宮街ですわ。」
…、桜宮街と言えば…大宮王に嫌われているはず…名前通り。
僕が、心の中でそう呟いていると、彼女は
「そっそれで、彼薫人さんは、誰が好きなんですの!?」
「…実の、姉だよ」
それと聞くと、彼女はうれしそうにニコッとした。
「それなら安心ですわっ姉様なれば、血がつながっている同士、結びつくこと話できませんのよっ」
「義理なら?」
僕がそれを言うと、え?冗談よね?という顔になった。
あ、なんか面白い。
「冗談です」
「…後で少し説教が必要のようですね…」
僕は、後に恐怖を見た。
後半へ続く




