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The first story after days

この物語は、柳 美琴が目覚めてからの話です。


「おはよう、美琴」


「う…ん」


そこにいたのは、風で揺れるカーテンの隙間から漏れる光を浴びながらこちらを見て、そういう。

彼女は…


「誰…?」


「え…?ちょっと、何言ってるの?」


「柳、お前どうしたんだ!?」


僕は…誰だ?

彼女は僕のことを、美琴 と呼んだ。

しかし、僕には呼ばれた気がしない。

どうしてだ…。

どうして…記憶が…。

でも、この人の名前ならわかる。


「あ…、う…あ…」


「な、なんだ、どうしたんだ?」


あれ…?

なんで、言葉が…。

彼の名前はわかっていても、言葉にしようとすると、それが消える…。

もしかすると、自分の名前を呼ぼうとしたり、また他に僕が知っている名前を呼ぼうとすると、それが消えていくらしい・・・。


一体…どうして…こんな体に…。


「貴方は、ローズ病という感染病を知っていますかな?」


そこへ現れたのは、白衣を着た少し太っちょなお医者さんだろう。

名前を見ると…南篠なんじょうと書かれている。


「ええと、たしか感染した人を最悪で死に至らせるという…。」


「そう、その病気の性質…ローズ病は、言わば植物と同じでおばなからめばなへと花粉を渡せば、受粉するんだが、このローズ病は、病原菌がおらず、感染したまたは生まれる前からそのものが感染者で、それがまた花粉を飛ばしているのではないかという説もあるんです」


「ようするに、おばな、めばなの関係は崩れるが、加えて無性生殖…まあ、感染を広げるのには一つのものでは無理」


「そう、そこで動物の脳を浸食することで、体の抵抗を弱め、そこから感染させる…いわば、病原菌の祭りみたいなものか」


そもそも、ローズ病は、ここ10年、研究され続けた病気で、その原因、病原菌の発見にいたったことはなく、また病原菌がそもそも存在しないという説も出ている。

しかし、そのローズ病に、記憶を抹消させる効果があるとは、聞いていない。


「ローズ病は、三つの能力…進化、感染、繁殖…それらを繰り返し、かつ死んでも再生細胞があるらしく、蘇る。これを繰り返していると一時説が述べられていました。」


「しかし、それが本当である事がわかった…それが」


「ローズウイルス…短縮するのなら、R-virusですな」


おぞましくその名を呼ぶ南篠先生に僕らも少し体を震わせる。

しかし、南篠先生は、きっとなおしてみせると、胸を張って、僕らに言うと、部屋を出て行った。

遅れてすみませんでした。

R-virusについては、後ほど…。

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