第44話 最後の決意
…なんだろう…。
とても…暖かい…。
これは…何だろう…。
思い浮かぶのは…友の…姿。
{お前は、まだ死ぬべき時ではない…さあ、戻りなさい…}
「…父…さん…?」
{貴方にはまだ成し遂げる事があるのでしょう…?行ってあげなさい}
「母…さん…」
{私たちは、お前をちゃんと見ている、よくここまで頑張ったな、美琴}
{貴方は、私たちの誇りよ…だって、貴方は私たちの…}
{{宝物だからね}}
そういった瞬間、母さんと父さんは、徐々に白い光に刺されてその姿を消してゆく…。
「父さん!母さん!」
僕は…二人までかけ走る。
消えゆく二人に…触れたくて…。
どうしても…あのぬくもりを感じたくて…。
ただ…無我夢中で走る。
「行かないで!父さん!母さん!」
手を…大きく伸ばし、瞳から流れる涙を払い、ただ…二人に…。
けれど、二人は…僕が触れようとした瞬間に…消えきってしまった…。
「あ…あぁ…う…うぁああああああああ!!!」
何かを失ったあの日…僕にとって…一番の…悲しみの日…。
僕は…ただ二人の顔を見ているだけで…涙を溢した…。
今は…目の前にいた二人に…触れることすら許されない絶望に…ただ雄叫びをあげた…。
それでもやはり、頬を伝う涙は止んではくれない、むしろ…僕の体温を奪い、体外に分泌しているかのように、涙に温もりがあった…。
それを…僕が感じるにも…かなり時間がかかった…。
「柳君…」
「美琴!起きろ!朝だぞー!」
「美琴…お願い、目覚めて…」
「柳君、貴方が目覚めることを皆望んでるんだから、ちゃんとその遺志に答えなきゃ!」
「美琴~…お願い!」
皆が…僕が目覚めることを望む…。
{さあ…行っておやり…}
その言葉が僕の脳裏をよぎる。
「…ありがとう…父さん、母さん…」
僕は…彼らの下へ…精神の世界から戻るんだ。
「今行くよ!皆!」
僕にとって…彼らは宝物であり、誇りだよ、やっと、やっと…僕にも本当の友達ができたんだ。
その関係を壊して…なんて、僕がどうかしてた…。
だから…もう、大丈夫。
父さんや母さんがいなくても、僕は…彼らと共に!
それが…昔、‘あの人‘ に教えられた ‘本物の友達‘ だから!
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「せっ先生!柳君が…柳 美琴君が目覚めたそうです!」
「なっなんだと!?確かに心臓は止まっていたはず…一体どうやって…」
「愛の力…ですよ」
と、医者を横切りながら歩はそう答えるのだった。
いよいよ最終話が…。
次回 最終話 終幕
実は、44話でコメコイ4は終わりなんですよー。
んで、最終話は、コメコイの終わりという事を締めくくろうと、全員くらいのキャラクターで、コメコイを締めくくろうと思います。
では。




