表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/48

第41話 コメコイ

最終話みたいなものを作ってしまいました…。

でも、最終話ではありません。


「まことに…残念ですが…」


彼がそういったのは、僕が心臓の動きを止めた時である。

メーターの揺れがなくなり、ピーという大きく耳障りな音が室内に鳴り響く。

そんな中、彼はそういう。

白衣を着た彼は、ここの医者なのだろう。


「どう…して…」


そこで、僕の体を揺するのは…咲蘭歩…。

僕は…本当に死んだのか…?

意識がまだあるというのに、体が言う事を聞いてはくれない。

むしろ、僕の体ではないように、感覚すらもない。

これが…死…。

直感的に、これを死と断定してしまってもいいほど、それは絶望すらも与えられぬ無の感情を生み出す…。

どうしていいものか、見当もつかず、だから生霊となっては、成仏を願うのだろうか?

幽霊とは、本当にいたものかと思うと、納得がいってしまうかもしれない。


「ごめん…なさい…」


その横で立っているのは…由恵…か…。

大丈夫だよ…なんて声も出せないのか…。

一度でいいから…夢であってほしい…なんて、何度も願ったことはある。

いじめられて…それが、夢ならいいのに。

いたずらされて…それが夢ならいいのに。

友達が傷つけられて、それをただただ見ていたあの日も…。

だから、僕は誓ったんだ…。

‘僕が最初に作った友達は、僕の親友であり、唯一信じられる友なんだ、そんな友が困っているのなら、僕は見捨てちゃだめだ…!!!‘

なんて…そんなことを思っていた時、僕は彼女…咲蘭歩を見かけた。

僕と同じ…ではなかったが、悲しい眼球をにじませていた。

だから…僕は彼女に声をかけたのだろうか?

偶然は必然を、必然は奇跡を生む。

この世に絶対はなくとも、奇跡は起こりえる。

そう、思えた。

考えてみれば、確かに僕と咲蘭歩が出会ったのも、一種必然の事だったのかもしれない。

ならば…なぜここに由恵が…。

必然と奇跡の境に、幼馴染という偶然がある。

たとえるのなら、邪魔者…と言っている他ないこの発言を、僕は由恵には向けることはできない。

僕は、臆病な人間で、彼女たちを…真っ先に傷つけた。

結局は、あの決意も…あだだったわけだ…。


でも…


一つだけ…叶った。


皆が…僕を…大切にしてくれる事が…。


気がつけば、僕の周りを囲むのは、僕の友達たち…生徒会…。

どうしようもない僕を、彼らはじっと…半透明の水を目からこぼしながら、僕を…見てくれていた。


[コメコイ!俺らは、今日からコメコイだ!]


あれ…?なんだろう…この言葉…。


[コメコイ?]


[そうだ!コメコイってのはな!]


…そうだ…コメコイだ…だって…コメコイは…


[いつ、どこでも]


何度でも


[呼び合える]


[[友達のことだぜ!]]



次回…第42話 事件発生-陸祐編-

陸祐は、美琴が事故に会う前、生徒会会長に呼び出される。

そこで…。

次回からは、陸祐編です。

そんなに長くはありません。

美琴が亡くなる…という設定ではないので、今回の41話は、ボツ…というか、修正を入れたいと思っています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ