第40話 事件発生
えーと、コメコイ以来です。
今回は多少グロテスクな内容が含まれております。
世界は…凍りついた。
いや、私が…私の時が…そうさせた。
アニメや…マンガなら…。
いや、むしろ夢だったなら…。
どこかで、そう願う…。
「や…柳…君…?」
私をかばった彼は…。
意識をなくしてしまったのだ…。
(--- 水鳥乃国立病院 ---)
どうして…どうして…こんな…。
涙よりも…体が痺れ、かつ深い悲しみと絶望が私を襲う。
…どうして…私なんか…。
その時、彼の…彼女がそこへ来た。
「みっ…美琴は!?美琴はどうしたの!?」
「あっ…」
「なんとか言ってよ!ねぇ!美琴は!?ねぇ、答えて…答えてよ…由恵!」
「ご…ごめんなさい…」
「う…嘘…嘘だよね!?ねぇ!…うぅ…うわぁぁああああ!!!!」
彼女は…私と同じ絶望感に浸っている…いや…むしろ、私の方が…浅いくらいだろう…。
私には…到底分らない…越えられない壁が…そこにあった…。
(--- 一時間前 ---)
私は…、その時何か考え事をしていた。
それが何か…今は追及はしない…。
そして、そこで事件は起きた。
「危ないっ!」
「えっキャッ!」
突然、信号無視した車が、私に突っ込んで来るのがわかった。
それを、見ていたのか、背後から最初はだれかはわからなかった人が、私を押した。
キィィィィ...
と、車のハンドルが効かないような…言うのなら、車のスリップ音が響く。
次の光景は…私にとって…最悪の光景…。
道路はまるでどこかの店から不意に飛び出したケチャップのように…べっとりと赤き液体なるものが、そこらへんに散りばめられている。
そんな光景…嘘…。
嘘と…思いたい…いや夢であってほしい…!!!
だって…だってぇえええええええええ
アレは…
車に染みついた赤き血は…。
横断歩道から、押された私は、起き上がり、周りの様子を見つつ、その車の方を見ると…。
「い…いや…いやあああああああああああああああああああああああ!!!」
すごく大きい悲鳴…。
鳴り響くその声を、歩道を歩く者は、何アレと、まるで汚いものを見るかのごとく、あざ笑うような目で、私を見る…。
お前ら…人が…人が…。
私は、歯をギシギシ鳴らしながら、それらは睨む。
そして、ハッとして、車に私の代わりに引かれた‘彼‘のために、救急車を呼ぶ。
携帯電話を取り出し、ひたすらに、パニックに陥る私は…。
「水鳥乃学園前の横断歩道で、人が引かれました!助けてください!」
と、只管に叫び続ける。
たとえ、電話が切れても…ただ、叫び続ける…。
なぜなら…彼は…
「や…柳…君…」
To be continued...
次回予告
「次回、柳 美琴が目を覚ますことは、万に一つとしていい、いやそう心がけてください…と言われた咲蘭歩。そして、由恵。同じ恋心を抱いていた二人は、目の前にいる彼を助けるためにある手段に出るのだが…」




