第37話 俗・文化祭
「へい!らっしゃーい!」
「さぁさぁ、よったよったぁー!!!」
と、中庭で大きな声がする。
まるで、どこからの夏祭りだ。
どうやら、ここから見るだけでも、1000人は軽く超えてるな…客。
「大人、子供なんて関係ない。
ただそこに祭りがあるから参加するんだ。」
と、誰が言ったかと窓辺に立つ僕は体を反転させる。
そこにいたのは、久しぶりに顔を見る…
「久しぶりね…美琴…」
教室の扉を開け、にこりと笑いながら、彼女はそういった…。
「咲蘭…」
と、僕が彼女の名前を言おうとしていた時、僕の体に絡みつくような、まるで甘えている犬かはたまた猫か…そんな感じで彼女は僕に抱きついていた。
「会い…たかったよ…美琴…」
「…」
僕は、教室に螺旋に描かれた天井を見ながら、いや彼女の顔を黙視できないから、僕は彼女から目を逸らすために、上を向いた。
…何を言っていいのか…僕にはわからなかったのだ。
「もう…一人にしないで…お願い」
と言って、僕の体に顔を吸いつける。
その時、僕は初めて彼女がとても暖かい事を知った。
表すのなら、ストーブやヒーターとかの暖かさではなく、もっと優しい…そう、線香花火みたいな…そんなすぐにぽとっと落ちそうで、でも力強い暖かさだった…。
それを感じた僕は、一滴の水を、瞳から垂れ流し、彼女の暖かい頭に顔を近づけた。
「咲蘭歩…暖かい…なぁ…」
「えへへ…ずっとこうしてて…イイよ…?」
「ありがとう」
ずっと、こうして…いると、僕は目からはもう、満ちた生暖かい水しか流れてこなかった…。
(--- 2-B ---)
「さてと、後は客引きにまかせるか」
「おう!」
僕、薫人にその姉の百合姉。
それと夕空と咲蘭歩は客引きにまわっている。
準備を整えた僕らは、後は客を待つだけだ。
(--- 30分後 ---)
「来ないなぁ…」
「ああ…」
「とりあえず、見学しに行く?」
「そぉーだな…」
というわけで、百合姉の提案で、僕らは客引きをしている夕空と咲蘭歩を呼んで、他の出店を見学しに行くことにした。
どちらにせよ、僕のクラスには誰もいなかったんだし、関係はないと思うが…。
一応閉店とだけクラスの入り口には看板を立てかけた。
「さぁ~て、何を見に行く?」
「そうだなぁ~…美琴は何か提案あるか?」
「特になし、咲蘭歩たちは?」
「私は…あれ!」
と、指指す方向は…
いよいよ文化祭編も大詰め!やっと…終わりだぁ…




