第23話 揺らぐ心
…。
「この服は・・・?」
「生徒会用の服よ」
それは、中学生が着てそうな黒い制服。
けれど、特に目立つような組章はなく、ボタンが羽の開いた雛のような模様が特徴なものがある。
それと、腕の部分に包帯のような…白いものが巻かれているが、着るときには困らないようだ。
会長の方は、水鳥乃学園の制服を着ている。
水鳥乃学園の制服は、男子は青、女子は緑。
それぞれ夏は白いカッターシャツであるが、冬になると、青いセーターと緑のセーター、それと緑のズボンと青のスカートが特徴である。
また、会長の制服の腕にはやはり包帯のようなものがあるが、会長の場合は赤い。
それに、他の部員も色が違う。
ちなみに僕は黄色だ。
「それはわかりますが・・・」
「いいのよ、なれてちょうだい」
「…まあいいですけどもね…でも、何で僕何か…」
僕がそういうと、彼女は少し焦ったように顔を引きずる。
何を言おうとしているのか、僕にはわからない。
…が、いいずらそうなのは、微かだがわかった。
「今はいえないわ、そのうち言うよ」
「…そうですか」
僕は、納得言ったふりをして、彼女との会話に新しい話題を持ちかけた・・・。
(--- 会議室 ---)
僕らは、その後執行部会議のために会議室へと向かった。
僕らが通行している間、少し注目を浴びることとなった。
たとえば、あのいじわるなメンバー。
まさかあいつが…。
なんて顔をしていた。
まあ、無理もない。
僕も驚いているんだ。
「ここよ、もう2年生の後期なんだから知っているのは当たり前なんだけどね」
ガチャンッと少し大きめな扉が開かれる。
ここは、普段一般生徒が入れない。
外からも見えないが、この部屋だけは特別に扱われているのはこの大きい扉からわかる。
色、質、そして鍵もここだけノブ式だ。
「…」
「そんな緊張することないわ」
「それは、桜咲さんが慣れているからでしょう?」
「まあね」
ニコリと笑う姿に少しドキッとした。
咲蘭歩…と同じくらいに、いやそれ以上に…。
でも・・・咲蘭歩は・・・。
すると、僕が唇を噛み締めるのに気がついたのか、桜咲さんがポンッと僕の肩に手を乗せてくれ、安心させてくれた。
それだけで、僕は元気付けられてしまったのだ。
おもわず、僕は揺らいだ。
違う…僕の彼女は、咲蘭歩のはず・・・なんだ!
…のはず…なんだ…きっ・・・と。




