第22話 咲蘭歩の憂鬱
涼宮ハOヒの憂鬱みたいな題ですみません。
上記のマンガ、及びその他の物とは一切関係ございません。
それから2日後。
体育大会は、日曜日にあったため月曜日と火曜日が休みとなった。
連休となったのは、この学校の校長が風邪で、そこから教師たちに降りかかり、なぜか10数名いた教師の大半がその風邪にやられてしまった為らしい。
(--- ルート咲蘭歩 学園前 ---)
そこには、ある二人の男女がいた。
柳 美琴と千代島 咲蘭歩である。
付き合っている二人は、今日も仲良く登校…というわけではなかった。
美琴は、咲蘭歩と距離を置いて、また咲蘭歩よりも早く歩いている。
まるで咲蘭歩を避けているように…。
「美琴最近、様子がおかしすぎるよ…」
咲蘭歩は、今一番の心配事があった。
それは、美琴が近日より、様子がおかしいというものであった。
その様子とは、妙に咲蘭歩に冷たかったり、無視したり、送り迎えがないなど…。
付き合っているとは思えないような状況となっていたのだった。
「むぅ・・・仕方がない…楠君にまた相談しようかな・・・」
そして、その悩みに楠 美琴が相談相手として今まで美琴のことを話していたのだった。
そこへ偶然にも美琴が来ていたのであった。
それからというもの、美琴の期限がドンドン悪くなったとは、咲蘭歩は思いもよらなかっただろう…。
ピッピッピッ...。
ピンクのデコレーションシールの星の形やらハートの形やらが豊富に張られた携帯電話を開けて番号を入力する。
それからプルル...と音が鳴って、その後しばらくして応答があった。
{ん?サクか?}
「ええ、久しぶりね」
{なんだ?また美琴関連の話か?}
「むぅ・・・菜にその呆れ気味な態度~」
見えるわけもない相手への動作か、手を振る。
・・・。
{はぁ~・・・んで、またいつものところでか?}
「あそこはダメ、美琴にバレちゃったし・・・」
実は、その後に柳 美琴が美琴のぞんざいに気がついて、慌てて咲蘭歩が追いかけたが、どこへ行ったのかわからず、それから再会したのが次の日の学校の教室であった。
「あれから美琴とほとんど話してないしなぁ・・・振られちゃったのかなぁ・・・」
{あいつのことだ、多分サクと僕が付き合ってると勘違いしているんだろう}
「…」
それだと、余計に不安であった。
なぜならそれは、咲蘭歩のいった事とほぼ重なってしまうからだ。
「それじゃあ困るよぉ・・・むぅ…どうすればいい・・・?」
{まずは、事実を伝えればいいじゃないか}
「美琴…ね、生徒会執行部の一員になっちゃったんだ・・・」
{…は?}
咲蘭歩の一言に、一見呆れ声のような声を上げる柳に少し苛立った咲蘭歩であった。
{生徒会だろうが、なんだろうと、そいつはサクの彼氏なんだろう?会うことぐらいいいじゃないのか?}
「それは・・・そうだけど・・・」
色々と講義していると、もう日の入りが近づいてきていた。
夕日が校舎と咲蘭歩を赤く染める。
暖かい日差しの中で、咲蘭歩は一人歩き出す。
{まあ、後は自分で何とかやれよ、じゃあな}
プツリ…。
そうして、電話の相手の声は途絶えた。
「はぁ・・・」
そして、咲蘭歩は自宅へ向かうのであった。




