表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/48

第18話 先輩

「よぉ~い、ドン!」


パンッ!と、ピストルの音とともに僕らは一斉に走る。

スタート地点で、僕の左右は川梛姉弟になっている。

今年の運動会では、顔を見せることなどほとんどない1,3年の人たちと顔を合わせることとなり、いつもよりも多人数で行うこととなる。

僕が通うこの水鳥乃学園は、基本的には学年によってそれぞれが別々なことをしている。無論運動会も例外ではない。

今年は校長先生の入れ替えがあり、大宮王学園の校長が今はこちらに来ている。

唯一その校長と面識があるとすれば、粕壁先輩ぐらいだろう。

ちなみに、僕が彼女のことを先輩と呼ぶようになったのは、あの日以来だ。


「あっあの!」


3年4組の教室から出た僕らは、なぜか屋上へ行った。

それから、だんまりとした二人は、コソコソと話しをした後に、僕にこう言った。


「ずっと、ずっと好きでした、この気持ちに嘘はありません。たとえ貴方が私を好きでなくても、私と付き合えなくても…私の気持ちをわかってもらいたいんです…。」


「…えと…」


「…あっあの!すっすみません!変な…こと…言っちゃ…て…」


正直驚きであった。

同級生には告白されたことがあったが、上級生に告白されたのは初めてで…それに、こんなおどおどしてる上級生を初めてみたというか…、新鮮だ。


「…僕、彼女いるから付き合えないけど、気持ちだけ…受け取っていていいですか?」


なんて、言って…。

だけど、その発言に彼女はにっこりと微笑んだ。


「はい!ありまがとうございます」


…新鮮だ。


「はぁ~い、ラブラブ~な雰囲気ですが~後1分でチャイムが… キーンコーンカーンコ~ン ほら、鳴った」


「ん~と…それじゃあ、そろそろ行きますねそれじゃ…」


「あっああ!私のことは、環奈でいいよ!」


「私は粕壁先輩っておよび」


「それじゃ!粕壁先輩と環奈先輩」


そう言って、僕は二人に手を振り、また二人も手を振って…。

それから、僕は、粕壁先輩と呼ぶようにしたんだ。


「…!!!」


ピストルが鳴って…フライングした人のおかげで、回想していた僕は、誰にも抜かされずにすんでいた。


「ふぅ~…」


「ぼぉ~とすんなよ、今のそ~とうやばかったぜ」


「頑張れ、みっちぃ」


「うん」


「いちについて!よぉ~…いドン!」


また、ピストルのパンッ!から始まるのであった。


回想を入れてみました。

運動会編は、まだ始まったばかりですので…。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ