第9話 蒼薔薇の企み 後編
小説のあらすじの方にあらすじを書いています。
しばらく進むと、新キャラが出る前に、プロローグの登場人物が先に出ることもありますが、そのキャラクターが、舞台に出るまで、詳細不明と記すこととします。
「…それで、なんで僕がそんなことをしなくてはならんのです」
「それは…貴方が、薫人さんと、お仲が良いからですっ」
「はあ・・・。」
作戦名、 仲良くなりましょう 作戦
…、その作戦名からして、もう見え見えです。
「…ごほん、それで協力してもらえますわね?」
「どうせ、断れないんでしょう?いいですよ」
僕は嫌々ながら彼女にそう言う。
「では、私は、行きます」
「行くってどこへ?」
「もちろん、校内ですわ?」
「あの、一つ質問」
「なんでしょう?」
片眼をつぶり、そう言う。
ウィンク好きなのか?
「ここは、どこ?」
「私の隠れ家ですわ」
え…?
待って、僕…
「僕が知っている以上、隠れ家…とは言わないのでは…?」
「フフ、そう言うことなら、貴方を監禁すればよいのです」
あの、言ってることわかってます?
それ、犯罪ですよ?
僕はそう言わず、彼女の話に耳を傾けるうち、いってきます
と一言を残し、彼女は姿を消した。
そして、残ったのは、周りが暗闇の世界。
そこに一人、僕がいる。
はぁ〜…、なんでこんなところで…というか、僕学校行かなきゃならないというのに・・・。
僕は、深くそう思う。
まあ、一人で語るのも…。
「…だぁ〜れか〜た〜すけてくれ〜」
とりあえず、やる気なしに、そう言う。
…と、どこからともなく、物音がする。
その直後、かすかに聞こえたもの音が、段々と…え?
「ちょ!…まっ!!!」
言うに遅し。
僕は、雪崩のような物の流れに流され、そのままこけてしまう。
「…っ…一体、何が…」
さっきまで、裸電球の真下にいたものだから、多少は明るかったが、今は、暗黒に引きずり込まされたものだから、…怖い。
「いったた…ぁ」
その暗黒の中から、僕とは違う声、女の子の声がする。
「誰か、いるんすか?」
「えっ、ああ、はい、すみません、少しドジりました。」
ええぇ…。
と僕は、口を開きながら、そう思っただろう。
「大丈夫ですか?」
「大丈夫なんですけども…、少し怪我をしました。」
あらまぁ…。
というか、だいぶ近くに聞こえるなぁ…。
ん?というか、さっきから温い気が…。
「あにゃっ!今何か動きましたっ!」
それは多分僕の腕かと…。
僕は、確かめるために、温もりが伝わってくる腕の方を少し動かす。
「またっ!あぅぅ;」
「…っ」
少し顔が火照ってしまう。
えぇ〜と…。
「もしかして、下敷きになっちゃったり?」
はっ!ばれたか!
「すっすみませんっ!すごくにどきますのでっ!」
そう言って、女の子の声をもつ人は、そこから起き上がったのだろう。
なま暖かい感覚がまだ残るが、すぐにそれも冷めてくる。
「ありがとう、とりあえず…僕は学校に行きたいんだけど、どう行けばいいかな?」
「そぉ〜ですねぇ…あそこの扉から出れば、校内に入れますよ」
「つながってるの!?」
「ええ、だってここ…体育館倉庫ですし」
なるほど、納得だ。
通りで暗いはず…。
「じゃあ君はどこから!?ここの倉庫、入口は一つだけだよね!?」
体育館倉庫は、体育館内の端にある。
別名恋人の憩いの場とか呼ばれているのは、また別の話。
「それじゃ、即此処を出ましょう」
「あ、待ってください、今出ると…まずいですよ?」
そう彼女が言う。
それに振り向いて、僕はふと耳を傾ける。
「1,2,3,4-5,6,7,8」
と、準備運動の掛声が…。
まさか!
「今は、女子、体育なんです…」
「もう、授業始まってたのか…これじゃあ…」
「ある裏道を知っています」
彼女はそう言う。
僕はそれに目をきらめかせる。
「私について来てください」
「うん」
こうして、体育館倉庫からの脱出が始まった。
さて、いよいよ蒼薔薇と紅薔薇編です。
長いような、短いような…。
まあ、わからないです。
次の更新は、27日 日曜日とさせていただきます。
今後は、日にちをここに記します。




