チュートリアルのエピローグ
こうして、俺の第一回目の異世界冒険は幕を下ろした。
はっきり言って、保護者付きだったし、妹のものがt理世界で主人公に警戒されなかったしと、難易度はかなり低かった。ゲームで言えば今回の冒険はチュートリアルに当たるだろう。
しかし、これからの冒険への期待感は、新作ゲームのチュートリアル後とは比べ物にならないくらい大きい。生命の危険のない異世界冒険ではあるけれど、ゲームの主人公の冒険ではなく、俺自身の冒険である。向こうでの感覚は現実世界のものと区別が付かなかった。
チュートリアルではあるが、今回のエピソードにエピローグを付けるのならば家に帰ってからの話がそれに当たるだろう。
まずは、燕にケーキを渡した時の反応についてだ。素直に喜ばれた。甘いものが好きだから大喜びだ。急にどうしたんだと言われるかと思ったが、『バイトを始めたから』、『シスコンだから』と特に疑われることも無かった。優一だけは何かを察したようだった。
もう一つは燕の物語についてだ。優一の部屋に普通に置いてあった。全17巻、綺麗に並んでいた。今まで気づかなかったのが不思議なくらいだが、そういうものなのだろう。他にもそれらしいものがあった。今度、借りて読んでみたいものだ。
今回のエピローグはこれくらいだろうか。次の冒険が楽しみだ。