何故
「えっ?」
正直なところ僕は面食らった。
彼女とはこれからゆっくり話し合ったり、遊びに行ったりして仲良くなれたらと思っていたので、
ちょっと性急すぎる彼女の言動に自分の中にしまい込んでいた疑問がひょっこり顔を出した。
「結衣ちゃん。一つ聞いていい?正直言って僕はこんなに可愛い子に手紙をもらえて嬉しい!
普通ならこちらこそ彼女になってくださいとお願いするくらい嬉しいことだよ。
でも、何で自分なんだろう?どうしても不思議で
ドッキリでした!ってそこの角から友達のトモヤとか出てきそうな気がするんだよ。
君みたいな優しい女の子がそんなイタズラするわけないから友達からゆっくりお付き合いしたいと
思っているんだ。ダメかな?」
彼女は俯いて少し考えてるような素振りを見せた。
そして次に口にした言葉は全く僕の想定外だった
。
「ダメです。」
そう言った彼女の目にはうっすら涙が浮かんでいる。
「何でダメなの?」
正直、自分でもなんでこんな話になっているのかよく分からなくなってきた。
付き合う、付き合わないで少なからず自分に好意を持ってくれている女の子を泣かせてしまっている。なんて馬鹿な奴だろうか。自分に腹が立ってきた。
軽くパニックになっている僕に更に彼女は
「だって宮田さん、お友達と合コンとかあるでしょ?行ったことありますよね?」