表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/134

if

そこは以前、前を通り過ぎただけで何となく覚えていたペットショップだった。

店内は明るく奥の方にケージが見える。

仔犬や仔猫が居そうな感じである。


彼女は早速ケージに歩み寄って中の仔犬を観察し始めた。


「可愛い…」


彼女の今日一番の笑顔がまた更新された。


うさぎのケージの前に行くと彼女はうさぎのことを色々話してくれた。


思えば新生活を始めてバタバタしていた数ヶ月、こんなにゆっくりした優しい時間を過ごすのは無かった気がした。


今日踏んだ地雷がチャラになったらいいなぁ

などと、浅ましいことを考えていた僕だったが、

彼女の笑顔を見ていると、人生初のデートは

楽しいデートになったなぁ。彼女と一緒にいたら楽しい毎日になるだろうなぁ。そんなことを考えていた時に彼女が目の前にひょいと顔を出して、


「私だけ楽しんじゃってすみません。あの…宮田さんに御用があったのでは?」


「いや、僕も仔犬や仔猫が見たくなっただけ。

実家の犬に会いたくなっちゃったよ。」


その時彼女のスマホが鳴って、僕のどうぞという仕草に彼女は軽く会釈した。


電話はどうやらお姉さんからのようだった。

しばらくして彼女は電話を切った後、僕の目を直視して、


「宮田さん…この間のお返事聞かせて頂けますか?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ