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初夏の木漏れ日

「私のワガママで図書館になっちゃってごめんなさい。宮田さんはやっぱり映画とかのほうが良かったですか?」


カチューシャに白と紺のワンピースが良く似合う彼女の方を向いて僕はきっぱり言い切った。


「いいえ。図書館に行くのがベストです!

僕もね、昨日の夜緊張してあまり寝られなくて。

ショッピング、映画、ボウリング…

でも一周回ってやっぱり図書館で決まりです!」


ちょっと芸人ぽく言ったせいか、彼女は今日一の笑顔記録更新して笑ってくれた。


「何を読もうかなぁ…結衣ちゃんは決めてるのある?」


「前から読みたいのがあると思うので…宮田さん

は普段どんな本を読むんですか?」


「本屋大賞!とか書いてあるやつとか…あはは…

内容より楽に読めるのを選んじゃうかもね」


初夏の日差しを歩道のそれほど高くない並木が和らげてくれる。

並んで歩く彼女の姿は木漏れ日の光と影のグラデーションで僕にはまるでキラキラ輝いているように見えた。


図書館の自動ドアが開くとヒヤッと涼しい風が僕らを出迎えてくれた。


彼女はお気に入りの書架を見つけたようなので、僕は少し離れた書架を指差して、


「ちょっとあっちを見てくるね。」


彼女はニコッと頷き、奥の書架へ向かって歩き出した。





僕は少し本棚を見て適当な本を見つけて読んだ。

しばらく経ったようなので彼女の様子を見に行った。


窓際の席に座って優しい表情で本を見つめている。

僕はゆっくり後ろから覗いてみた。


彼女が読んでいたのは…



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