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幸せになるためのstory

…二年後…


「オーダー入ります。バーグ デミ 1 ポーク1「はーい!」


「結衣ちゃん、上がったよ!」「はーい。」


ランチタイム、ミヤサキでは目まぐるしい時間が流れる。翔はもう見習いではなく、一人前のコック帽をかぶっていた。専門学校に通う結衣もミヤサキでアルバイトをしている。


ランチタイムが終わり、客席のほうに顔を出した翔に結衣は「もうすぐ大学卒業だね。早いなあ。」「結衣と付き合ってもうすぐ四年かあ〜そういえば今日、帰ってくるんだよね。」「うん。」店のドアが開いて、人影が見えた。

ギターを抱えたその姿に結衣が涙を浮かべた。


結衣はたまらず駆け寄り「おかえり。」「ただいま。」 僕も駆け寄る。すると「腹へっちゃってさぁ。あれ作ってくんない。ポークソテーリンゴソース。」「分かった。」僕は厨房へと戻る。


雪さんがsteedのメンバーを連れて帰ってきた。

「おかえり。」「約束通り帰ってきたよ。勝負だからね。でもちょっとメシ食わせて。腹減っちゃって。」

陽子さんが「メジャーデビューが決まったわ。

そしてツインギターになったら他のロックバンドなんて目じゃない。これから楽しみだわ。」


優花さんは相変わらず

「ああ〜ん。翔ちゃん。ウチもお腹空いたわ〜

ウチにも何か作って。そして夜には二人で作ろうな。うふふ。」


優花さん…ご飯の話ですよね?


結衣が「あーん。優花さん。私が先だからね。

お腹ペコペコなんだから。夕飯も翔くんに作ってもらおうかな?自慢の彼氏だし。あーん。嬉しいよ〜」


アンクのマスターもお祝いに駆けつけてくださった。「ギターを見てくれって?」

「ちょっとネック折っちゃいそうになってさあ。」「気をつけろよ。」マスターは笑った。


雪さんも僕に「私も翔くんの料理を食べたいなぁ。ランチ食べ損ねちゃった。」と舌を出しながら笑った。


翔はこれからもずっとみんなが幸せになる料理を作り続ける。みんなが笑顔になる料理を。







いかがでしたか?僕達が幸せになるお話はこれで終わりです。


あなたが周りの人を大切にして一生懸命頑張ったらきっとみんな幸せになります。

でも、時には辛くて胸が痛くて我慢出来ない時もあるかもしれません。


そんな時は〝洋食のミヤサキ〟にお越しください。

特製ポークソテーリンゴソースをご用意してお待ちしております。




pain〜幸せになるためのstory〜 完


今までpain〜幸せになるためのstory〜をご覧頂きありがとうございました。

たくさんの方に読んで頂いて本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

この作品で培ったことを次回作で活かせていけたらそれは読んでくださった皆様のおかげです。


ご愛読ありがとうございました。 奏 隼人

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