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ライブ中止の危機

「OK!自己紹介が遅れました。私は美沙・M・グリース。美沙で結構よ。あなたをスカウトに来たわ。」「スカウト?冗談はやめてくれよ。今、急いでるんだ。」「冗談じゃないわ。あなたNYニューヨークで弾いてみない?」「はあ?何かのドッキリ?」美沙は首を横に振る。

「私、あなたのライブ配信映像見たの。ギターの音、素晴らしいわ。すぐにスポンサーのミスター神に連絡してアポを取ったのだけど…なかなか返事がもらえなくて直接来たって訳。」


結真はにわかに信じがたい話に驚いたが、今は目の前のライブに遅れる訳にはいかない。でも美沙はなかなか帰してくれそうには無い。


「返事を聞かせて頂戴。あなたは自分の可能性を

確かめてみたくはない?」「そんなこと言われても…」

時計を見る結真。そうこうしてる間に時間は過ぎてゆく。




ライブ会場では客席がざわつき始めた。

ライブ開始時間を五分過ぎている。

「ちょっと様子を見て来ます。」

僕は裏口に周ってスタッフの方に頼んでメンバーの誰かを呼んでもらうようにお願いした。

すぐに陽子さんが来てくださった。

「あっ、翔くん!結真知らない?」「えっ!来てないんですか?」「困ったわ!このままだと中止にするしか…どうしましょう。」


ライブを中止にしたりしたらもう信用は無くなってしまう。僕はたった一つだけこのピンチを乗り越えるアイデアがあることに気づいた。


「陽子さん、サポートギターを入れて下さい。

今、連れて来ます。」「大丈夫なの?じゃあ待ってるわ。」


僕は客席に戻って雪さんを見つめた。「翔くん、何?」「雪さん、お願いがあります。結真の代わりにギターを弾いてもらえませんか?」


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