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大粒の涙

4月の後半あたりに僕はトモヤに誘われて、合コンに参加したことがあった。


でも、カラオケで少し唄って、みんなで話して

帰っただけ。いわゆる数合わせというやつだ。


で。ここでその話をして、彼女の心配を煽るか?

まさか。ここは無かったことに…


「合コン?自分は行ったことないよ。興味も無いしね。」


「本当ですか?女の子と知り合って、宮田さん優しいから好きになられてお付き合いするんじゃないですか?」


彼女の心配が取り越し苦労なのは悲しいけど自分が一番よく分かっている。

でも…


僕は頭の中を整理してみることにした。

彼女は可愛い。そして優しい。一緒にいてホッとする。こんな女の子は自分を騙して喜ばない。

付き合って欲しいと言われている。

断る理由は…見つからない。


僕は彼女の目を見つめて言った。


「結衣ちゃん。困らせてしまってゴメン。

こういうことは男の自分が言うべきです。


良ければ僕と付き合ってください!」


「はい…。」


彼女は大粒の涙を一筋流した。

僕の生涯忘れることの無いであろうとても美しい涙であった。


こうして結衣と僕はお付き合いすることになった。


それからしばらくして僕は彼女の秘密を知ってしまうことになる。




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