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アンチノミーを越えて  作者: 朽無鶸
1. 生まれた僕らは死なねばならない。
6/48

いつから自由になった

自由の鎖に縛られぬようお気をつけて。

僕らは空が大好きだ

周りのしがらみを忘れようと

今の苦しみから逃げ出そうと

僕らはいつも空を見たくなる


青い空はどこまでも続く

なんてことはなくて

白い雲は雨雲にだって変わる

太陽はいつも暖かいわけじゃない

時には眩しくて目を背けるもの


目に入るのは鳴きながら飛ぶ鳥たち

そして僕らはこう言うんだろう

空を自由に飛びたいな


でもいつから鳥は自由になった?

もし彼らが自由じゃないなら

きっとこんなことを口にするだろう

地上を走れるっていいなって




僕らは海が大好きだ

周りのしがらみを忘れようと

今の苦しみから逃げ出そうと

僕らはいつも海を見たくなる


広い海はどこまでも続く

なんてことはなくて

風に吹かれて牙を向いたりもする

海なんて僕らには向いてない

飲んだところで吐き出してしまう


目に入るのは群れながら泳ぐ魚たち

そして僕らはこう言うんだろう

海を自由に泳ぎたい


でもいつから魚は自由になった?

もし彼らが自由じゃないなら

きっとこんなことを口にするだろう

地上を自由に走れるっていいなって




でも僕らはこう言うんだろ

いつから人は自由になった?

さあいつからだろうな

そんな妬みに埋もれた自由を

僕らが手にすることはきっと無いだろうな

自由は僕らの手の中。

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