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アンチノミーを越えて  作者: 朽無鶸
1. 生まれた僕らは死なねばならない。
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夢現

夢と現。

どちらに君はいるのだろうか。

世界それは詩人が語る物語

頁を捲る度筆致が変わるものなのだ

主人公の声が題を繰り返し復唱する


夢は消えず未来を示す標識

虚無は絶えず真理を映す演劇

回想場面は記憶の色を奪っていく


夢現どちらも意義は変わらない

昨日が服を脱いで僕に振り返る


ここにいるよ確かに

君の温もり感じるよ




迷路の如く螺旋の如く立ち現れる

最大多数の最大幸福に飲み込まれる

忘れ物をしたと気づいたのは随分後になってから


夢現どちらか意思を失えよ

明日が盾を片手に僕を突き放す


ここにいるよ確かに

君の涙受け止めるよ




僕が生きる世界には誰がいる

本当は僕一人なのかもしれない

君すら孤独が生み出した虚像だとしたら

生きる意味とはどこにあるのだろう


ここにいるよ確かに

君の温もり感じるよ

ここにいるよ確かに

君の涙受け止めるよ

世間に言わせればラブソングではないと言われるかもしれないし、或いは典型的なラブソングだと言われるかもしれない。

僕にとって「正しさ」というものがあるならきっと、 君の温もりと君の涙。

正しさの反対は正しくないことではないし、僕にも守りたいものができたということなのだろう。

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