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CODE10:0524襲撃作戦の末路

 俺は異能で作り出した槍で雷門に単身突撃をかける。狙う箇所は左腕や右腕などの明確な場所を中心に狙っていたが雷門はその攻撃を清々しい顔で避けていく。くそっ、こんなに執拗な攻撃をやっても当たらないとは……どうやら単純なやり方で倒せないみたいだな。

「回避ばかりはさすがの俺も飽きてきたな……ということで!!」

 強烈なボディーブローを咬ましてきたので俺は瞬間的に槍で受け止めるが、その槍は軽く折られ俺はダイレクトに直撃を喰らってしまった。しかも奴の拳から稲妻のビリビリが俺の身体にダイレクトに伝わったので、俺は耐えられずその場でうろたえてしまった。雷門はその様子を窺うことすらせずに追撃をかけてきた。俺は動くことすらままならなかったので、勢い良く地面に二転三転と転がり込んだ。このまま奴に攻撃を喰らってたら命が確実に危ない。

 だがコイツの異能は使えると思った俺は、立ち上がって地面を踏み込み雷門の元へ突っ込むように走っていった。雷門はその様子に半笑いしながらもそのままの様子で構えていた。俺は右手で奴の顔面を狙うようにした。雷門はすかさず俺の右手を左手で受け止めてくれた…

…今なら、やれる。   

「馬鹿な奴だな。俺様相手にそんな素手で倒せると思ってんのか?」

              

「思っているから、そういう馬鹿げた行動に移ったんだよ」

 俺は自身の赤い目を使って、雷門の異能を脳に叩き込んだ。そしてその瞬間に雷門から強烈な足蹴りを喰らうが、俺はその攻撃を喰らうと同時にビームで奴の右腕を引き裂いた。その時、雷門の右腕は一瞬で血しぶきが飛び散り地面がちょっとした血の沼になろうとしていた。雷門は酷く驚いている様子だった。まさか異能者が二つも異能を持っているとは思わなかったのだろう……まんまと引っかかってくれたという訳だ。      

「俺の右腕がぁぁぁ!貴様だけは絶対に地獄行きだ!覚悟しろぉぉぉ!」   

 雷門は怒りに震え、俺に猛攻をかけてきた。俺はとりあえず距離をおきたい為にビームを照射して牽制を図ろうとする。だが相手はそんな攻撃に直撃しようがお構いなしに進み続け、しまいには異能を使い雷撃を遠距離から放ってきた。俺は避けようとしたが、その雷撃に少しばかり喰らってしまった為に身動きが取れなくなってしまう。雷門はその様子に大笑いし、ついに間近に接近されてしまった。だが、これは俺の狙い通りだ……後は適当に話し込めば、それで良い。  

「何か言うことはあるか?どうせお前はこの後死ぬしな……最後くらいは好きな言葉で死んでもらった方がこちらも本望だ」

               

「悪いが、お前の言葉に付き合うつもりは毛頭無い……だがあえて言うなら、お前の方が今日ここで終わる」   

 俺は右手を平行に真っ直ぐ伸ばしわかるように合図を出した。雷門はその不可解な行動に一瞬何だ?と思っていたみたいだがすぐに表情を切り替え      

「……あばよ!」  

 右手を構えて、俺の身体を完膚なきまでに叩こうとしていたが、それは残念ながら叶わなかった。何故なら雷門は横の貨物の建物に人が居ることに気が付かなかったからである。雷門は顔を一瞬で身体全体を燃やされ、叫んでいた。俺はその支援に感謝し、さっきいただいた雷撃の異能を使い雷門の身体に思いっきり狙いをかました。

 雷門は更なる攻撃にもはやどうすることもなく、その場に倒れ込んでしまった。炎がまだ燃えているのでさすがにこのままだとマズいと感じた俺は、東條に向かって消すようにジェスチャーを出した。東條はそのジェスチャーにすぐ理解し、どこからともなく持ってきた消火栓で火の粉を消化した。雷門はさっきまでの威勢を失いもはやもぬけの殻になっていた。 

「生きているか?」 

 一応確認を取ることにした。倒れ込んでいる雷門はぼそぼそと聞こえない声で言ってくる為、まだ死んでないということが判明した。

「とりあえず、拘束だけしておくわ。万が一逃げられたらまずいから」

             

「そうだな。頼む」 

 東條は右のポケットからリアルな手錠を取り出して雷門の両腕を拘束した。後はコイツをどこに置いておくかだが……そんな時、郷間からの通信が来た。  

「状況にはなんとか勝てたかな?」          


「ギリギリだな。それよりも俺を襲撃してきた奴を逮捕したんだが……どこに置いておけば良いんだ?」

                

「大丈夫!その点もあるかなと思って、ついさっき容疑者を格納する車を一台手配しておいた。間もなくそちらに来るはずだよ」

 その言葉と同時に車の音がした為、俺は音がする方に雷門を連れて行った。車は俺達の姿を確認すると軽いクラクションを鳴らしてその場で停車した。運転席に居るのはどうやら先ほど会議室で目的地の情報を教えてくれた春日井だった。

「やぁ、青髪君。ご苦労様だね!コイツは俺が可愛がってやるよ!だから君達は遠慮なく倉庫に侵入してくれ!もう逃げられているかもしれないけど……頼んだよ!」 

 俺は形式的に頭を下げ、雷門の身柄を春日井に渡した。後は春日井の言うとおり……あの中に侵入するだけだ。他のメンバーの行方も気になるが、構ってなどいられない。俺は俺の任務を遂行するだけだ。

「行くぞ。東條」  

 東條は首を縦に振って、倉庫の方に走っていった。俺も走っていき再度倉庫の方へと向かう。倉庫は先ほど雷門が爆破した為に前の扉がボロボロになっていたが、辛うじて侵入することが出来た。俺達はそのまま無言で辺りを捜索する。外の方から爆発音やらが大きく聞こえていたが無視した。今は首謀者を発見することが第一だと思ったからだ。俺と東條は周りを見渡し、何か無いか探りを行う。

 だが上の部屋は空で、その下の幾つかの部屋もハズレだった為捜索は中止にして、支援に行った方が良いかと考えていたが遠くの方から東條の呼ぶ声が聞こえたので急いで向かった。何か見つかったのか?そんな思いで駆けつけた先には地下の階段らしき物があった。

「これは……まさかリバースは密かに地下通路を作っていたのか」

               

「どうやら、そうみたいね。なんか怪しい位置に棚があったからどかしてみたら……案の定見つけたわ。行きましょう」 

 地下階段を下っていき、ゆっくりと両足を前に進める。道中殆どが真っ暗闇だったために俺はスマホのライトを使い、警戒しながら歩いた。やがて前の道は壁で行き止まりになり、左の曲がり角を進んでいく……   

「暗すぎるな。いつ着くんだ?これは」         

「歩いていれば、すぐに着くと思うわ。今は頑張って歩きましょう」

 東條の言葉に従い、俺は黙ってスマホのライトを頼りに前へ前へと道なりに進んでいく。体感的には30分歩いている感じなので、足が少し悲鳴を上げそうになったが右手に進んだ所で光が見えた為に俺は内心喜んだ。

「出口か。かなり時間が掛かったが、果たしてこの道はどこに繋がっているんだろうな?」             

「さぁ、私にわからないわ。とにかくここを出ましょう。暗いのはもう嫌だわ」 

 道行く先の出口をを出るとそこには森に広がっていた。どうやら山の中に到着したみたいだ…… 

「山か。まさか奴らはここから出たのか。だとしたらもう捜索は失敗だな……逃げられた可能性が高い」

                

「捜索は失敗ね。戻りましょう。ここに居ても意味がないわ急いで郷間警部に……!?如月!あれを見て!」 

 東條が大きな声で俺を呼んだので、俺は東條に言われたとおり指差した方向を見つめるとそこにはこの前、大宮パークランドで俺と葉月を襲ってきた男が大きな木の枝に吊されてていた。    

「何故コイツが……一体何があったんだ」       

 俺は男の前に歩み寄ることにした。その男は俺の姿に気付いたのか口を僅かに動かした。   

「た……す……くれ」        

 こんなやり方を俺達組織がやる筈がないな。これは組織内のメンバーによる犯行か。だとしたらコイツはもしかすると前日の出来事の失態を甘んじて受けているのか。自業自得だが、これは情報を手に入れるチャンスだ。今しか無い。  

「助けてやる前に一つだけ質問に答えろ…………首謀者いやマスターの名前を明確に、フルネームで答えろ」     

 男は一瞬酷く驚き躊躇いの表情をしていたが、この質問に答えれば命は助かるだと思ったのか、俺の顔をしっかり見て答えようと口を動かした。だが一発の小さな発砲音が鳴り、男は答える前に抹殺されてしまった。口封じ……やられた。

「東條!」 

 東條はすぐに辺りを見回し発砲音がする方へと走っていった……だが犯人は見つからなかったようだ。それは東條の首振りが横振りだったからだ。俺は銃で殺した犯人を諦め、異能の力で槍を出現させ木の枝に吊されている男をなんとか引き落とし、どこの箇所に撃たれたのか目で確認することにした。       

「心臓を狙ったか……相手は相当銃に手慣れているみたいだな。もしかすると、男は公開処刑をするために吊されているいたのかもな。酷い話だが……」           


「郷間警部に連絡をしたいのだけれど、スマホだと電波が悪すぎて不可能ね……無線機を色々な周波でかけてみるわ。だからしばらくは待ってて頂戴」     

 東條が無線機の周波を調整すること20分……ようやく郷間へ繋ぐことに成功した。俺は東條の無線機を一時的に借り、事情を話すことにした。      

「一体何があったんだ?君達A班だけが繋がらなかったんだから心配しちゃったよ!今どこに居るんだい!?」

         

「今は倉庫から約30分離れた森に居る。遺体が出たから、コイツをゼクターに送って一応司法解剖をして欲しい。その為にヘリを手配して欲しいんだ。場所は森だからよくわからないが、異能で場所を伝える……だから手配を頼む」          

 

「遺体だと!?何故そんなことになっちまったんだ……くそっ、詳細は後で詳しく聞くことにする!ヘリをすぐに手配してするから、じっとして待っていてくれ!」 

 どうやらヘリは手配されるみたいだ……良かった。俺は安心したのと同時にコイツを異能を一応貰っておこうと思ったので遺体の目を無理やり開き、自身の赤目で奴の異能を取り込むことにした……が脳から奴の異能の映像が取り込めなかったので諦めた。どういうことだ、これは?  

「如月、考えられる理由としては2つあるわ。1つは遺体となって身体全体が死んだ為に取り込めなかった。最後の2つは……考えられないけどあなたと同じ異能を持った相手が男の異能を奪ったか。まぁ、最後の2つは有り得ない話だけど」

 どうかな?東條の言い分、充分あり得ると思うぞ。まぁ、だが今はわからない……だからこの件は時間が開いたら調べていくとするか。俺は疲れたのでしばらく軽い睡眠を取ることにした。すると10分もたたない内にヘリのプロペラの音が大きく聞こえた為俺は飛び起きて、真上にレーザービームを放った。これでいけるかは疑問に思ったがヘリはすぐに近づいて来たのでそれは無用だったようだ。

 ヘリの方からロープが降り注ぎ、男の救助員が二人降りてきて身体の状況を確認してきた。俺は全く問題ないと伝えて、それよりも遺体を運んで欲しいと伝えた。救助員はすぐに了承して遺体をビニールかなにかでくるんで慎重に運び出した。本来なら車で運び出すべき所だが、この道の無い森では運び出すのにかなり時間を要するし仕方が無かった。遺体の運びが完了したので俺達は階段型のヒモを伝ってヘリに乗りこみ、この場を後にした…………      ※※※※     

「抹殺ご苦労様……奴らにはバレないように逃げた?」

           

「当然だ。それよりもてめぇはてめぇの仕事を行え。俺はお前の作成した驚愕事実を斑目異能研究所に突きつけて、それを回避するための指示を出す」             

「どういう指示かな?」             

   

「……TGにまとわりついている青髪の男の抹殺だ」 

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