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帝都 〜到着〜

色々と考えましたが、とりあえず明日までは更新いたします。

まだ続けるかやめるか迷っております……申し訳ありません。

暖かいメッセージありがとうございます。

アルカディア帝国の首都は帝都と呼ばれる。名前はない。


以前は名前があったそうだが、神聖アルカディア帝国以前、大アルカディア帝国時代から変わらないため、自然と呼び名が「帝都」となったと言われている。


人口は300万人とも言われており、アルカディア大陸において最大の都市なのは誰もが知っているところだ。


現在この都市は、アルカディア大陸の文化、学術などの中心として、繁栄を極めている。




アレスがロマリアを出てから二週間ほど。


ようやくその帝都の正門が見えてきた。

帝都の正門は別名「勝利の門」と呼ばれている。

ここから出る帝国軍が戦に勝つためにそう呼ばれる様になったのだとか。これも大アルカディア帝国から続く建築物だ。


その門をくぐりながらアレスは呟いた。


「何年ぶりだろう、この門をくぐるのは」


「私は二度とくぐりたいとは思ってませんでしたけどね…」


シグルドは憮然とした顔で呟く。彼にとって、帝都は剣闘奴隷として過ごした地。あまり良い思い出がないのだろう。


「ま、そう言わずにさ。それに…」


そう言ってアレスは黒軍の方を眺めた。


「早くシュバルツァー家の屋敷に向かって、黒軍の武装を解除しないとね。5千の兵と5千の馬。休める所は用意してある訳だし。それに…このままだと目立ちすぎるよね。」


アレスの言葉を受けてシグルドは正門の衛兵を見る。見慣れぬ黒い一団を目に受けて、警戒を強めている様だ。


「目立つだけならいいけど、揉め事は起こしたくないからね。着いたら先ず初めにやらないと行けないね」


そう言ってアレスは帝都の正門をくぐるのであった。




帝都は主に4つの区画から成り立っている。

貴族などが居を構えるのが北地区。

騎士や豪商など貴族と同等に割と余裕のある者たちが住まう東地区。

一般の庶民たちが住んでいるのがもっとも広い地区である南地区。

そして…日雇い労働者などの貧民、娼婦や浮浪達が集まるのが西地区である。


シュバルツァー家の屋敷は、当然北地区に居を構えている。数ある屋敷の中でも、特に広大な敷地を持っていることで有名だ。元々武門の長としての立場も持つ家柄なので、兵を駐屯できるほどの敷地を有していた。


そしてアレスは、兵を休ませるよう指示をした後、忽然と姿を消す。


彼が向かったのは帝都の西地区。その地にどうしても会いたい人物がいたのだ。


「皇宮に集まる日までまだ二週間ある。それまでにやるべき事や会いたい人は多い……皆には申し訳ないけど、ちょっと出てくると言ってもらえないかな?」


アレスはシグルドにだけそう告げると、足早に屋敷から立ち去ったのであった。



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