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RAUHA  作者: KEI
平和を背負って Byラウハ=ヴェイトネン
30/30

平和な世界へ

<前回までのあらすじ>


ミランダ後は任せた!

八月十五日。この日は人類最後の世界対戦、第二次世界対戦の終戦日だ。この終戦の日が自分の新たな出発の日になれたのは少しばかし嬉しかった。

荷物を大きめのトランクに詰めて自分はお別れ会の時にペトラとロカルノからもらったエメラルドグリーンのストールを巻いた状態でインターナショナルフォースの本部の門の前に立っていた。第10班の皆と少しばかり親しかった第3班長が見送りに来てくれた。自分は一人一人に激励とお別れの言葉を告げる。

「まずは第3班長、今まで世話になった。何かあったときは皆を頼む。」

第3班長は敬礼すると激しい握手をする。その手には自分を強く応援してくれるように思えた。

「次はペトラ。階級は違えどペトラは神無の立派な先輩だ。指導は引き続き時に厳しく時に優しくを忘れるなよ。」

「はっ!!」

ペトラは素早い敬礼をして一歩下がった。

「ロカルノ。あの時はすまなかったな。これからも仕事はきちんとやれよ。くれぐれも人の迷惑はかけないように。」

「分かってますよ。」

ロカルノは敬礼せずに自分の肩をポンと叩いてくれた。

「金さん。最年長として皆を見守ってくれ。いざという時に金さんの長年の経験が役立つからな。」

「はっ!!」

金さんは敬礼して礼二の背中を押した。礼二が前に出てくる。

「礼二。今までいろいろサポートありがとな。皆とこれからも仲良くやっていけよ。」

「はっ!!ラウハ大尉今までありがとうございました。」

礼二も敬礼した。次は唯一無二の親友ミランダの番だ。

ミランダはハンカチを手に持って。少し震えていた。

「おいおい、ミランダしっかりしてくれよ。お前の気持ちとかはほとんどわからないで今まで接してきたけど、父さん、母さんが死んで初めてできた大切な親友なんだ。こういうときくらいしゃんとしてくれ。いろいろ言いたいことがあるから手紙を部屋に置いておくよ。今まで十一年間本当にありがとう。」

ミランダはなにも言わず、自分に泣きながら抱きついてきた。頭を撫でてやり必死に泣き止ました。


そして一番奥にいた神無が自分の目の前に来た。その表情は昨日とは変わって引き締まっていた。

「最後に神無。次期班長として、信頼を失った者として、しっかり仕事を務め、信頼を取り戻してくれ。大丈夫、お前には立派な仲間がいるから。」

「はっ!!ラウハ大尉、こんな私を救ってくださり本当にありがとうございます。期待に応えられるようしっかり務めて参ります。」



「じゃあな、皆。今まで本当に世話になった。自分はこの世界が十年前くらい前の平和な時代にまで民衆が回復できるように精一杯努めていく。ラウハは平和という言葉と同じだ。名前に勝る自分であるようにこれからは生きていくよ。」


そう言うと皆は横隊になり敬礼して見送ってくれた。ミランダは泣きながらだった。自分はそれを見届け振り返ることなく朝日に向かって新たな一歩を踏み出した。




* * *


ミランダへ


本当に急なことですまなかった。それとあの時自分の背中を押してくれてありがとう。

部屋の片付けはちゃんとやれよ?ロカルノや礼二に怒られても自分は何も言えないからな。

それとこんな自分でも今まで仲良くしてくれて本当にありがとう。ミランダがいなかったらもっと辛い思いをしていたかもしれない。どれくらいミランダに助けられたことか……感謝しきれない。

どんなことがあってもミランダなら乗り越えていけると自分は信じている。ミランダ、だから泣かないでくれ。ミランダにも自分とは違う形で新たな一歩を踏み出してくれ。

第10班の皆を頼んだ。



ラウハより


今まで閲覧ありがとうございました。


陰ながら応援してくださった読者の皆様、ネタバレしても話を聴いてくれた友人、励ましの言葉をくれた友人。感謝しきれないです。


ラウハの手紙を書いた時点で涙しました。暗殺将校の面影はどこへやら。少しはラウハも成長したなぁ………



予告ですが一ヶ月以上放置していた「夢なし少年の夢」を三月一日より再開します。夢をテーマにした少し短めのお話です。

そちらもよろしくお願いします。


KEI

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