宗教聖戦 壊れた心
<前回までのあらすじ>
新人二人がスパイだった件。
「だいたいあなた達インターナショナルフォースの存在がすべてを狂わせたこと分かってます?」
私達は黙って彼らの言い分を聞く。こうした状況の場合有力情報を話すことがしばしばあるからだ。彼の答えには今の私とラウハ
なら答えられるような気がする。現実を目の当たりにしたから。
「インターナショナルフォースは設立されて八年たった。設立された理由は何でだと思う。俺たちI国をぶっ潰すためってJ国が言い出したんだぜ?礼二、神無、お前らが住む国がだ。[平和][平和]と連呼してるだけで、なんもやらねぇ、かとおもえば突然軍つくるとか言い出してよぉ。まじで意味わかんねぇ。神無も神無でよく俺たちに自分の身を売れたな。預言者様はJ国民は殺すとか言ってたのに。そうしてたら八年で経済的な格差は出るわ、デモはおこるはでひょっとして世界終わるんじゃね?」
礼二の糸目はいっそうきつくなる。自分の国を侮辱されることは誰よりも嫌う愛国者の礼二に言ってはならないNGワードだ。J国の人間はインターナショナルフォースにわずか十二人しかいない。志願した十二人は自国からの期待と国民としての誇りを持つ奴らなんだ。侮辱されて顔色かえない奴はいない。彼の話は続く。
「あっそう、お前達残念だったな。預言者様はJ国へ向かったよ。病気こじらせてるあっ………あ何だっけ?」
こいつ私より馬鹿じゃんって心の底で笑っていた。各国のお偉いさんの名前ぐらい覚えとけよ。ただ今声に出せば誰かが犠牲になりかねないから言わないが。
おい待てよ。今、J国へ行ったって??
「くそっ。」こんな時に連絡できないなんて。私の顔は青みがすっと引き苛立ちを隠せずみるみる赤くなる。
「まぁいい、とにかくあいつを殺しに行かれた。もうすぐJ国は火の海になるよ。」
彼が高笑いをする。しかし次の瞬間高笑いは涙声にかわった。
一同は驚きを隠しきれない。
「だいたい平和ってなんなんです?俺、本当は戦いたくはねぇよ……でも戦わないと殺される。どんな選択肢を採っても殺される。この世はそうやって今も昔もこれからも憎みがぶつかり合い武器を手に取るんだ。残酷過ぎて俺には耐えられねぇよ。もう……もうこんな世の中なんかどうにでもなっちまえぇ!!」
バァン
堪忍袋が切れたロカルノが興奮のあまり引き金を引いてしまった。弾はアレン=ライの心臓を貫き、アレン=ライはその場に崩れるようにして倒れた。ロカルノが口を開く。
「こいつ、本当どうかしてるぜ。」
しかしその台詞から十秒後にバァンとまた銃声がした。今度は誰だよ?キョロキョロしていると意外にもうったのは目の前で涙を流しロカルノに向かって銃を構えるラウハだった。
閲覧ありがとうございます。
二人目の死亡者が出てしまいました。てか、ラウハ急にどうした!!!
それは明日のお楽しみ。




