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RAUHA  作者: KEI
失われた平和 Byミランダ=ガルシア
12/30

現実

<前回までのあらすじ>


仕事終わったら新人が二人やって来た。

C国民族デモの後片付けも終わり、私はラウハと外へ買い物に行くことになった。軍からは軍人だとばれないようにして欲しいということで白シャツとジーンズ、カーディガンと年の割りにシンプルな私服で出かけていった。


インターナショナルフォースのあるA国は多くの人種がいる。私達は都会の街で買い物をした。主に文具など自分達が使うものを大量に買い、ラウハはそれに加えて、掃除道具を買ったようだ。確実に掃除させる気だろうと冷や汗をかいたが、なんだかんだで買い物を終えて本部へ戻ろうとしたときだ。

突然目の前の果物屋から少年がりんごを大量に抱えて逃げて行った。店主が怒鳴りながら少年を追いかける。私達は二てにわかれ少年の確保に向かった。ラウハは、あっという間に私と店主を追い越し少年を捕まえてしまった。

店主と奥さんの前に連れ出された少年はボロボロのシャツとズボンとサンダルとみすぼらしい格好をしていた。話を聞くと少年はお腹を空かせた妹に食べ物を食べさせるお金もなく、仕方なく盗んだという。


ここ最近、A国に限らず、世界中で経済的な格差が出て倒産した会社の人やリストラされた失業者で街はあふれていた。私達軍人や財閥の連中はそこそこ給料はもらえるから分からなかったが、現実には育てきれず捨てられた子供や老人が大通りの裏の路地でひっそり暮らし、食べ物がなければ盗みを働くようになっていた。


正直、この果物屋も経営状態は悪化しているという。

私はやりきれない思いを抱えていたがふとラウハを見ると理解していないのか、それとも理解しているけど受け入れたくないのか、顔色も表情も変わってない。


礼にとメロンを店主は差し出したが私達は拒否し、現実へのもやもやを残しこの場を去った。

閲覧ありがとうございます。


今度は経済的格差により悪化する軍本部の外世界、我々が暮らすこの世界を軍に育てられた二人から見たお話でした。


後々出てきますが、ミランダは13歳の時にS国軍に入隊しています。だから二人は軍に育てられたも同然なんです。


次回あたりから事態は一変、宗教団体との聖戦へと変わります。

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