きらわれた
で、ででで、翌々々日の月曜日。
入試面接いらいの緊張が走る。
生唾をのみ教室の扉を開ける。
いた。
いつも通り一人で本を読んで、つまらなさそうにしている。
その奥、おれの席へと足をすすめ、陰キャ君の前を通り過ぎる。
目もくれず自分の机に鞄を置いたら、教室の間反対、友達のたまり場に走る。
陰キャ君はどうと言うこともなかった。
いつも通りつまらなさそうで、一人で、何も変わらなかった。
そんなものか。
俺は陰キャ君のなかで何か特別な存在になっていると思っていたけど、自意識過剰だったかな。
次第に陰キャ君への興味も薄れ、本当に挨拶も交わさないようになってしまう。
一日、二日、三日、時がたつにつれて陰キャ君との距離も離れていった。
そして、四日目。陰キャ君が学校を休んだ。
理由は不明、サボりか寝坊か体調不良か。
少しだけ気になった。
誰とも話さない陰キャが体調不良になんてなるわけない。
陰キャがサボるとも寝坊するとも思えない。
だから理由が気になった。
SNSになにかツブヤいているかも。
最近みていなかった陰キャ君のアカウント、ヒビキんぐ。
そういえば、あのときはなんて思ってたんだろ。
"死にたい"
真っ先に目に入った。
目を疑った。何かの間違いだと。
”なんで生きてるんだろ”
”なにがダメだったのかな”
”きらわれた”
”はなせない”
”今日もはなせなかった”
”なんか寂しい”
”今日は話してくれなったな”
今まで触れたこともない暗い感情。
見てられなかった。
だって、それじゃあ、俺が悪いみたいになるじゃん。




