表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

おもしれ―男

 で、翌日。

 いつも通り教室へ入り、教卓の前を通り、陰キャ君の前を通るときに

「ヒビキ君!おっはよ」

 唐突になんの脈絡もなしに言ってやった。

 陰キャ君はエビみたいに身体をビクつかせて驚いていた。

 返事も声もなく何が起きたのか理解できない様子で挙動不審。

 想像以上の反応でつい楽しくなってしまった。

「今日って英語の小テストだっけ」

 追い打ちをかけるが、陰キャ君は無反応。

「ヒビキ君、きいてますかー」

 名前を呼ばれて初めて気づいたのか、凄い勢いでこちらへ振り向く。

「おっ、英語のテスト、今日だっけ」

 目を合わせようとしてもすぐ逸らされる。目が泳ぐとはまさにこのこと。

「え、英語?たた、多分、キョウダトオモ・・・」

 俯いて、言葉に詰まって、早口になって、最後まで言えなくてめちゃくちゃ陰キャ。

 だけど、なんだろ。小動物みたいですこし可愛げがある。


 で、その日の夜。

 第二回陰キャ君のSNS閲覧会が開催されました。

 今日はどんなことをツブヤいているのかな。

 おっ、あった。

“でも久しぶりに会話できた”

 ん?俺とのあれのことだよな?

 あれ会話なのか?

 でもってなんだ

 色々疑問に思っていると、もう一つのツブヤキを発見。

“陽キャに絡まれた。イジメられる”

 あー、えー。怖がらせてたんだ。

 ただの挨拶で捻くれすぎだろ。

 まぁ、なるほどね。

 俺に話し掛けられて怖かったけど、それでも話せたことが嬉しかったと。

 ふっ、おもしれ―男。

 よしっ、明日はもっと話し掛けてやろう。

 ふいに悪役みたいな笑い声が漏れてしまう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ