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どこを向いても暗く冷たい場所から落ちている。
「ん、なんだ?」
目が覚めると一面が明るく輝いている場所に出た。
「ハァ」
ため息が聞こえた瞬間、
目の前には、髪が白く小柄な女の人がいた。
「やっと来たのですか」
と気だるそうに言う。
「あなたは死にました。まぁ災難でしたね。
これから、転生してあちらの世界でいう魔王を
倒してもらいます。」
僕は、驚いて言った。
「すみません、あちらの世界って何ですか?
それと、そこで僕はどうやって生きればいいんですか?
あと…すいません、なぜ、そんなに怒っているんですか?」
女の人は少しだけため息をついてから答えた。
「順番に説明します。
まず、“あちらの世界”とは、剣と魔法が存在する中世風の世界です」
頭の中で理解する前に、彼女は続ける。
「次に、あなたの役割なのですが、
私はあなたの“精霊”のような存在になり、魔王軍を潰しに行きます。
そのためには、あなたを媒介にしてこの世界に顕現する必要があるのです」
「……媒介?」
「ええ。あなたがあの世界で生きていなければ、私は存在できません。
だからあなたには、どんな状況でも生き延びてもらう必要があります」
その言い方は、やけに冷静だった。
「そのための保険として、あなたには“制呪”のスキルを与えます。
魔王軍から呪われたことにより精神が壊れて突然死されたら、私まで消えてしまいますから。念には念を、です」
ゾッとなるような理由だった。
「最後に、私が怒っている理由ですが…」
彼女は一瞬、視線を伏せる。
「以前この世界に送った勇者が、魔王軍に堕ちてしまったからです」
空気が、わずかに重くなった。
「もう面倒事はたくさんです。
さっさと魔王軍を潰して、終わらせたい。
……説明はこれで十分ですか?」
「ちょっ、待っ」
白い光の柱が天城を包み込む。
「ちょっと、まだ聞きたいことが、女神さん⁈」
白い光の中で落ちていく感覚を受けながら言う
「女神と呼ぶのではなくディア・エイルと呼んでください」
「いや、そういうことを聞きたいのではなく、僕の精霊として顕現するなら、僕の体やディアさんの体に影響とかないのでしょうか?」
ディアさんは答える。
「あぁ、そういうことですか。“天城さん″に対する影響はないですね。」
あるとしたら、私だけで、私の力が少し弱体化するくらいだと思います。一応私も、神の部類なので。 まぁ、一般的な人が持つ大体1000ぐらいの魔力を持っていたら顕現できると思います。」
(魔力か僕はどれくらいあるのだろうか?)
「まぁ…一応見てみましょう」
ディアは、見透かすような顔で言った。
【魔力出力100 魔力収容量1】
ディアの目に映る事実がディアを混乱させる。
「えっ?えっえ⁈」
僕の魔力に何かあったのか過呼吸になっている。
「ディアさん大丈夫ですか?」
顔がみるみるうちに青ざめ、脂汗を出しているディアさんに言った。
「だっだめだよっ‼︎」
どういうことか聞くよりも先に周りの光が消えていく
「あっ、やべ」
「天城くんだっけ?頑張ってとりまレベル上げて魔力を増y」
言い終わるより先に光とディアさんが消えた。
ーーその瞬間
僕は、レンガ造りの家々が立ち並ぶ、静かな異世界の通りに立っていた。




