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第二十四話
しばらく森の中をさまよっていれば、竹林が現れる。
「竹林なんて無くなかった?」
僕がそう口にすれば二人とも口を揃えて僕の言葉に肯定する。
僕たちはここに来るまでの道のりで竹林を一度も目にしていない。
そのためここからも今まで通りにまっすぐ進んでしまえば、どんどん森の奥へと進んでいるだけになってしまうのでは、という考えが僕の脳内に浮かび上がる。
僕がその考えを話せば、それならここから引き返そう、とたこすんが言った。
僕たちふたりはその意見に反対する理由もなく、たこすんの意見が採用された。
二人は僕の肩に乗っているので歩いているのは僕だけ。
足が疲れてきていた僕は休憩がしたかったが、迷子になってしまった原因は僕にあるのでその気持ちは我慢した。
森を引き返そうと体の向きを変えた時、僕たちの耳に誰かがすすり泣く声が聞こえてくる。
この声を聞いてその泣いている『男の子』をほっとくまま帰るのは違うと思った僕たちは、声のする方へと足を向かわせた。




