第二十三話
突然ですがみなさん、魔界には人間界にはないような不思議な生物が生息しているらしいです。
今、僕の周りにはまるでハエトリグサがタコスになったような植物が生えています。
そしてたこきれがお怒りです。
それはなぜか、事の経緯は今から数十分ほど前のこと……。
「ほんとに歩きで行くのか?」
たこきれが僕に尋ねる。
この文章を訳すと、お前方向音痴なのに学校まで行けるのか、となるが僕は心が広いので別に気にしていない。
「大丈夫だよ。平気、平気。」
僕が笑顔でそう返せば、たここれは少し不安そうな表情を浮かべた。
正直なところ、僕自身も迷子になるのでは無いかという不安はある。
しかし、僕にとっては馬車で通学することの方が苦痛であった。
馬車で行けば早めに学校につき、クラスメイトたちから質問攻めという名の拷問が待ち受けているのが目に見えるからだ。
昨日の女子たちの様子を見ていれば分かりきっていることだ。
恐らくだが、魔王とどう言った関係なのかを問いただされるに違いない。
それだけは避けたい僕は、あえて徒歩で通学することによって時間を消費し、朝質問をされることを防ぐという考えに至ったのである。
我ながらいい案だとは思ったが、たこきれたちは納得いかないようだった。
そんなこんなで楽しく三人で雑談をしていれば、いつの間にか見覚えのないような景色が拡がっていたのである。
その結果、たこきれはお怒りに、たこすんはそんな僕に呆れてしまうという、いつ説教が始まってもおかしくない空間が出来上がった。
そんな空間に僕は苦笑いをすることしか出来なかった。




