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第十一話
「学校?」
僕は魔王に今聞こえたことを聞き返す。
僕が聞き間違えたという数少ない希望に期待を寄せて。
「おう、そうだぜ。」
魔王は僕のその問いかけに不思議そうな顔をしながらも答える。
まさか本当に学校と言っているとは思わなかった。
そもそもだがここは魔界だ。
人間が魔界の学校に通うなどあっていいことなのだろうか。
そんな不安に思う気持ちが僕におそいかかる。
そのあと僕は学校のことで魔王に色々と意見をぶつけたが、魔王は僕の言葉に耳を傾けようとはしなかった。
どうやら僕が魔界の学校に通うということは決定事項らしい。
本人の意思を尊重してもらいたいものだ。
そんな憂鬱なことを考えながら、僕はいきなり言われた学校の準備をしていた。
制服に教科書など必要なものがあるかを確認する。
確認を終えた僕はベッドに倒れ込むと、まだ早い時間ながら身をベッドへと預け意識を一時的に手放した。
そして僕は夜ご飯を食べることも忘れ、次の日の朝まで目を覚ますことは無かった。




