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結局僕は?

「じゃあ、ついてきて。」


 と、また言われた。また魔法でどこかに移動するのだろうか。


「なにボーっとしてんの。早く来て」


 今回は魔法で移動するわけじゃないらしい。

 やっぱ、この町は不思議だな。人がいない。はっきり言って怖いが、これも魔法が原因とか言われたら、納得してしまうだろう。でもやっぱ気になる。聞くべきだろう。


「何でこの町人が一人もいないの?」

「え、見えないの?。ごめん。そうだった。、一般人には魔法使いは見えないんだ。ほらこれ飲んで。」


 と言われ、とてもキラキラ光っている水瓶をもらった。なんか、現実世界で売ったら、とても価値が高そうで、もったいなすぎて飲めないんだけど。


「ほら、早く飲んで」


 飲むか。

 ゴクリ。

 あまりおいしくはない。たとえるのであれば、コーラにメントスを入れて炭酸がなくなったやつにオレンジジュース入れたような味がする。見た目はいいのに。

 ドクドク。あ、やばい心臓が物凄くドクドクしている。物凄く苦しい。やばい、死ぬのか、怖い。これ、本当は毒瓶だったりしないよね?


 気が付いたら、僕は空を見ていた。青色だ。綺麗だ。世界はこんなにも綺麗だったのか。

 

「ほらおきて、急に倒れないで。」

 

 何か目の前に美少女がいる気がする。気のせいだろうか。


「大丈夫?」


 あー、そうだ。思い出した。変な水飲んだらこうなったんだ。

 

 でも凄い。この町みんなが魔法を使っている。この町の住人は魔法使いのようだ。なぜそう思ったのかは、僕の目に映っている人、近藤さんを除き全員が魔法を使ってたからだ。上見れば、ほうきを使って空を飛んでいるし、横を見れば、何やかんや面白い魔法使っているし、下見れば魔法陣みたいのが光ってるし。何で僕みたいな人は今までその魔法使いが見れないのだろうか。ふと疑問に思った。


「何で私は今までこの人たちが見えなかったんですか?」

「もっと聞くことがある気もするけど。簡単に言うと、町を守るためよ。」


 

 魔獣とかに襲われないということかな。異世界にありそう。まあ、それらも、僕が飲んだような水飲んだらその効果なくなっちゃう気がするけど。てか、”もっと聞くべきことがある気もするけど”ってあなたが言います?


「さっきくれた水をみんな飲んでしまったら、町を守れなくなってしまうのでは?」

「この魔法、結構魔法を使うのがうまい人しか使えないから安心して。てか、大丈夫なの?、この水飲んでぶっ倒れる人初めて見たから。この水飲ませたのあなたが初めてだけどね。」


 すげぇ、ブラックジョークだ。

 正直言ってまだ手がピリピリする。


「そう言えば、お母さんが言ってたけど、すごく少数だけど、これを飲んだことで、手に刻印が入ることがあるらしい。」


 ん?。どういうことだ?。そう言われて、僕は手を見る。刻印が入ってる。


「刻印が入ってる。」


 ふっと、口に出した。 


「すごいじゃん。」


 すごいんだ?。すごいのか。 


「すごいんだ。」

「この世界にはね、生まれつき魔法が使える人と、私みたいに試験を受けないと魔法が使えるようにならない人たちがいてね。」


 急に説明が始まったな。でも、この世界のことは気になるから、ちゃんと聞こう。


「で、生まれつき魔法が使える人って、手に刻印があるのよ。貴方は生まれつき魔法が使える人の方なんだろうね。」


 いや、生まれつきだはない。今、刻印があるってわかっただけ。別に、今、魔法は使えない。使い方がわからない。あと、生まれつき魔法が使える人と試験を受かって魔法使える人。どっちの方が割合として多いのかわからないけど、それを捨て置いて、なんか、褒めてほしい。


「で、刻印がある人にも、二種類あって、本当の本当に生まれつきか、それとも、こんな感じで発現するとか、そういう人たちを見抜くためと魔法族が滅ばないように時々こんな感じで一般人を入れるの。で、試験で、そういう人たちを、持ってくるっていうことが、ちょっと有利になる条件で。」

 

 なるほど。何で試験を受けるのに一般人の参加が義務付けられているかがわかった。

 あれ、さっき、顔とかなんとかとか言ってた気がするけど。あれ?。関係なくない?


 まあ、とにかく、面白い迷惑である。


 

 


 


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