結果の前に
期末考査が近づいて来ている。たくさん勉強をしている。はっきり言って期末考査のことは考えたくない。学生時代のことを思い出してしまうからだ。
「ねぇ、おっさん。」
おっさん。この教室で誰かがそういわれてた。誰だろうか。
「ねぇ、おっさん」
反応してやらないのだろうか。
「ねぇ!、おっさん」
あんただよ。みたいな感じで肩をたたかれた。おっさんとは私のことを言うらしい。まだまだ二十代。おじさんって言われて傷つくのは漫画の世界だけだと思ったけれど普通に傷ついた。そして、青空君に言われた。
「なんでしょう。」
今の僕の顔はブサイクだっただろう。いや、ブサイク言うより般若のような顔かもしれない。
「ごめんなさい。」
謝られてしまった。何かとても心が痛くなる。
「あ、いや、怒っているわけじゃなくて、大丈夫、何でもない、おじさんって呼ばれて少しね、普通に用件聞くよ。」
僕はこう言っていた。
「そうなんだ。分かった。お兄さん期末考査が終わった後の休みクラスの人全員で魔法特別教室いかない?」
魔法特別教室。面白そう。
「参加してみたいな。」
「そう!」
青空君の顔が明るく光った。
「桜さんも参加するって。」
青空君が小林さんに言う。幹事は小林さんなのかな?頼りになりそうな顔してるもんね。
昼休みになった。いつもどうり近藤さくらと一緒に飯を食う。
「今更だけどこの学校意外と生徒多いね」
「そりゃそうでしょ。だって、魔法界の名の少ない医学学校だよ。」
医学学校って少ないんだ。
「売店緊急入荷ーー!!」
そんなことが聞こえた。僕は魔法が使えないので魔法瓶が緊急入荷だった場合、最重要品になるから僕は走る。
「ちょっと待って。」
近藤さくらに呼び止められる。
「私の魔法使って何が入荷したかを見るからちょっと待って」
「見る」すごいな。魔法。いいなぁ。便利だな。使えるようになりたい。で、何が入荷したのだろうか。
「オーすごい。買ってきなよ。」
彼女が少しだけ興奮している。
「何が入荷したの?」
「「年」の魔法瓶。18歳になるらしい。」
最高か。僕は本気で走る。
「今入荷した魔法瓶全部ください。」
僕は興奮してそう言った。
「そんな必要ないと思いますよ。」
え。あ、周りの人にクスクス笑われている。そんな気がする。
「この薬一回飲んだだけでいいんですよね。」
あ、そうなんだ。
「なら一つください。」
(いや、買わなくていいよ)
頭に近藤さくらがそう話しかけてきた。買わなくていいのか?。分かった。買わない。
「あ、やっぱキャンセルでお願いいたします。」
キャンセルした。そして、近藤さくらのもとに行く。
「私もその魔法使える。」
ほう。やってもらおうじゃないか。
「お願いします。」
「はい。じゃあやります。」
彼女は空に何かを書いて何かを唱える。そして僕の体が光る。
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